加島美術は「大筆跡展 -筆跡に観る日本のこころ-」を、2020年11月14日から期間限定で開催

プレスリリース発表元企業:株式会社 加島美術

配信日時: 2020-10-26 11:15:00

「大筆跡展 -筆跡に観る日本のこころ-」

白隠 慧鶴「布袋吹於福」

大愚 良寛「百花春」

株式会社加島美術(所在地:東京都中央区、代表:加島 林衛)は、2020年11月14日(土)~2020年11月29日(日)にかけて、「大筆跡展 -筆跡に観る日本のこころ-」を開催いたします。作品点数約55点。観覧無料。本展は、加島美術が2020年秋から冬にかけて、3回連続で開催している大企画展シリーズの第2弾目となる展示販売会です。

詳細URL: https://www.kashima-arts.co.jp/exhibitions/calligraphy/

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/232125/LL_img_232125_1.jpg
「大筆跡展 -筆跡に観る日本のこころ-」


■加島美術による日本美術のアンソロジー!連続開催となる加島美術大企画展シリーズ
加島美術では、日本美術を常に新たな見せ方で紹介し、美術品を暮らしに取り入れることの豊かさや価値を広めるべく、様々な提案をしてきました。今、稀に見る苦難の時代だからこそ、日本古来の美の姿に触れ、豊かな時間を味わう心を忘れないで欲しいという願いを込め、2020年の秋から冬にかけてジャンルごとにフォーカスした連続企画展を開催しています。近代絵画・筆跡・古画という日本美術の主要なカテゴリーごとに粋を集めた、いわば、加島美術による日本美術のアンソロジーともいうべき展示販売会です。今般開催する「大筆跡展 -筆跡に観る日本のこころ-」は、この大企画展シリーズの第2弾目となり、加島美術がこれまで蒐集してきた中世から現代までの筆跡作品を大特集します。
なお、第3弾は2020年12月開催の「大古画展 -江戸時代を彩った巨匠たち-」を予定しています。
2020年のみの特別開催となる加島美術大企画展。加島美術がご紹介してきた日本美術の巨匠たちを振り返り、変わりゆくこれからの年月を歩んでいく一つの礎とします。


■加島美術大企画展第2弾「大筆跡展 -筆跡に観る日本のこころ-」について
書跡は、古くから親しまれてきたものであるにも関わらず、現代では「読めない」「難しい」と敬遠されがちです。しかし、読み方やその意味を理解することではなく、観て感じることでも、作者の為人(ひととなり)を楽しむことができるものなのです。本展では、これまで加島美術が扱ってきた筆跡作品を、歴史上の偉人や文人、画家、書家などといったジャンルに分け、それぞれの楽しみ方と共に分かりやすく作品をご紹介いたします。


■本展のみどころ
1. ジャンルごとにわかりやすくご紹介します!

・江戸の書:古典的な美しさ
文人に必須とされた琴棋書画(きんきしょが)。江戸時代の知識人はこぞって書を嗜みました。中国から伝わった漢字に留まらず、飛鳥時代に花開いた仮名文字も織り交ぜ、書き記すだけの文字ではなく書としての趣を追求した江戸時代の書は、失われることのない古典的な美しさを誇ります。
主な出品作品:池 大雅、浦上 玉堂、与謝 蕪村ほか。

・武士・志士の書:書に感じる作者の人柄、人生
時代の大きなうねりの中を生き抜いてきた武士や志士たちの書。私たちはその書体に各人の人柄を重ね合わせ、その内容に各人の人生を重ね合わせます。純粋に書を味わう以上の楽しみがここにはあります。
主な出品作品:徳川 家康、新井 白石、西郷 南洲ほか。

・仏教の書:わかりやすく視覚的に訴える書の迫力、おかしみ
仏教における書は、インドの経典を訳したものから始まります。時代が下っても、仏教の書が持つ本質は仏の教えに他なりません。特に多くの書が残されたのは禅宗においてで、民衆に広くわかりやすく禅の教えを伝えるために多くの書や画賛が認められました。それらのなかには、得も言われぬ迫力や、どこかおかしみのある可愛らしさを持つものも数多くあります。書の内容は当然として、書の造形そのものが禅の教えを視覚的に訴えかけてくるようでもあります。
主な出品作品は:一休 宗純、大愚良 寛、白隠 慧鶴ほか。

・画人の書:余技にみる画人の本懐
江戸時代の文人にみられるように、画人が余技として書を嗜むことは現代においても尚脈々と受け継がれています。決して流麗な書ではありませんが、それぞれの書にはそれぞれの描く絵画にも通ずるような、根源的な力強さを感じることができます。画家の人生を投影したかのような書風、内容は文字が表す以上の強い意味を持って、訴えかけてくるようです。
主な出品作品:棟方 志功、須田 剋太、竹久 夢二ほか。

・書家の書:造形芸術としての書
書道においては、先人たちの研鑽が結実した古典を手本とし美しい筆跡を学ぶこと、それは人格の表現であるともされ、格調高い筆跡こそが正統とされています。対して、それらを土台とし、新たに開拓された新しい書道の形は前衛書道と呼ばれています。これらは墨象とも呼ばれ、視覚に訴える芸術として純粋に造型・線・墨色・余白などの美しさを主張するものです。文字の意味を超越し、その造形的な美しさをある意味絵画的手法によって表現されます。そんなスリリングな書の姿をぜひ味わってみてください。
主な出品作品:手島 右卿、井上 有一。

・文士の書:観て感じる文豪たちの息遣い
歴史に名を残す文士たち。彼らの文学作品を読むことはあっても、直にその筆跡に触れる機会はほとんどありません。彼らが持っていた思想や感動、時代に対する閉塞感…。様々な情念は小説だけではなく、作品にも表れています。言葉より先に目に飛び込んでくる作品が語る文豪たちの想いは、文学作品とはまた違った生々しさを持っています。
主な出品作品:夏目 漱石、斎藤 茂吉ほか。

そのほか、藤原 定家らによる近世以前のラインナップも見逃せません。どうぞご期待ください。

2. 外出することが難しい昨今・・。ご自宅にいながら、作品をご覧いただけます。
新型コロナウイルスの流行に終息の兆しが見えない不安な状況が続きますが、本展に出品される作品や展示会の雰囲気を、ご自宅にいながら少しでもお楽しみいただけるように、本展の全作品を掲載したカタログをご用意しました。本カタログは、ご希望の皆様全員に無料でお送りいたします。また紙のカタログ以外でもパソコン、スマートフォンなどでもご覧いただけるオンラインカタログもご用意しています。ぜひこの機会にお申し込みください。価格も明記しているので、お気に入りの作品が見つかりましたら、お電話やFAX、メールにてお問い合わせ、ご注文いただく事ができます。

3. 貴重な作品の数々をガラスケースなしに見ることができます!
会場では貴重な作品の数々を、ガラスケースを使わずに展示しております。ガラス越しではなかなか感じることのできない作品の佇まい、作家の筆遣いをぜひ直接おたのしみください。


■出品作品(一部)
・白隠 慧鶴「布袋吹於福」
https://www.atpress.ne.jp/releases/232125/img_232125_2.jpg

・大愚 良寛「百花春」
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・与謝 蕪村「『春の夜や…』句自画賛」
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・浦上 玉堂「烹玉塵綴香乳」
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・徳川 家康「消息幅」
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・西郷 南洲「世路…」
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・棟方 志功「即如」
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・井上 有一「人麿歌」
https://www.atpress.ne.jp/releases/232125/img_232125_9.jpg
ほか。


■開催概要
加島美術大企画展第2弾「大筆跡展 -筆跡に観る日本のこころ-」
Webページ : https://www.kashima-arts.co.jp/exhibitions/calligraphy/
日時 : 2020年11月14日(土)~11月29日(日) 10時~18時 会期中無休
展示点数 : 約55点
主な出品作家: 一休 宗純、白隠 慧鶴、大愚 良寛、池 大雅、井上 有一ほか
会場 : 加島美術
アクセス : 〒104-0031 東京都中央区京橋3-3-2
地下鉄銀座線「京橋駅」出口3 徒歩2分
地下鉄有楽町線「銀座一丁目駅」出口7 徒歩3分
都営浅草線「宝町駅」A4出口 徒歩5分
JR 東京駅 八重洲南口 徒歩9分
電話番号 : 03-3276-0700
参加費 : 入場無料

※新型コロナウイルスの感染拡大状況により、営業日・時間が変更となる場合がございます。変更の際には、当社ウェブサイトや各種SNSにてお知らせしております。


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