ニードルコークス市場、遅れて参入の中国が巨額投資により生産量を拡大中

プレスリリース発表元企業:株式会社グローバルインフォメーション

配信日時: 2020-06-12 15:00:00

ニードルコークス市場、遅れて参入の中国が巨額投資により生産量を拡大中


株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「ニードルコークス業界の世界市場と中国市場:2020年~2026年」 (ResearchInChina ) の販売を6月12日より開始いたしました。

ニードルコークスは抵抗率が低く、耐衝撃性、耐酸化性に優れているなどの利点があり、超高出力グラファイト電極、原子炉の減速材、リチウム電池の負極材などに広く利用されています。新エネルギー車の登場とスチールクラップの高い利用率が電気炉の刺激になり、中国の生産能力が2014年の160kt/aから2019年に970kt/aに急上昇しました。その生産量は2016年の80ktから2019年に445ktへ急増し、さらに市場の需要を促進しています。今後5年間で、中国を中心とした新エネルギー自動車産業は急速に発展し、資源リサイクルに関する中国の政策は、電気炉の発展を推し進めています。中国のニードルコークスの生産量は2026年に1,384ktとなり、2019年から2026年の間に17.6%のCAGRで成長すると予想されています。

ニードルコークスには石炭系と石油系があり、前者はコールタールピッチと留分(蒸留した後に得られる成分)を原料とした生産であり、後者は石油残油を利用してニードルコークスを生産します。欧米の生産者は石油系ニードルコークスに力を入れていますが、アジアの生産者は石炭系ニードルコークスに力を入れており、特に中国では石炭系ニードルコークスの生産が近年増加しています、その生産能力は610kt/a、2019年の生産量は250ktと報告されており、近年初めて石油系ニードルコークスの生産能力(360kt/a、2019年の生産量195kt)を上回りました。

ニードルコークスは主に米国、日本、中国で生産されています。ConocoPhillipsの関連企業であるPhillips 66は、石油系ニードルコークスの世界最大のメーカーであり、最大370kt/aの生産能力を誇り、続いてCNPC Jinzhou Petrochemicalが2019年に第II期ニードルコークスプロジェクトの生産を開始し、170kt/aの生産能力に達しました。日本に本拠を置くC-Chemは、石炭系ニードルコークスの世界最大の生産者であり、年間110トンの生産能力を保有しています。中国の生産者は遅れて参入してきましたが、ここ数年でニードルコークスプロジェクトへの巨額の投資を相次いで行っており、 TSDR New Energy Materials、Zaozhuang Zhenxing Carbon Material Technology、Jinzhou Petrochemicalそして、 Kaifeng Pingmei New Carbon Material Technologyなどの企業が大幅に能力を増加させています。

【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/rinc937164-global-china-needle-coke-industry-report.html

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