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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、円売り基調継続も米経済指標にらみ

2019-03-15 17:25:00


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、円売り基調継続も米経済指標にらみ
15日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。英国の欧州連合(EU)離脱が延期されることになり、混乱回避による安心感で円売りに振れやすい。ただ、来週の米国の連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、経済指標が低調となればドル売りが見込まれる。

英国議会は14日、EU離脱の期日を3月29日から先延ばしする政府の提案を賛成多数により可決した。それを受け、今月20日までに修正した合意案を提出し可決の場合には6月まで延期される。実際にEU離脱がいつになるのか不透明だが、英国の強硬離脱という最悪シナリオが回避されたため、安心感による円売りが先行しそうだ。本日のアジア市場では、堅調地合いの日経平均株価や上海総合指数を手がかりに円安主導の値動きとなり、ドル・円は112円を目指す展開。日銀の現行の金融政策維持や北朝鮮の非核化協議の停止に関する報道で円買いに振れる場面もあったが、その後ドル・円は持ち直している。

欧米市場でもリスク選好的な円売りの基調は継続する見通し。また、欧州経済の減速懸念やブレグジットの不透明感による欧州通貨売りを背景にドル選好地合いも見込まれる。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が19-20日に開催するFOMCでは目先の利上げに関しハト派寄りのスタンスになるとみられ、経済指標が低調ならドル売りに反応しよう。今晩発表のNY連銀製造業指数や鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感指数は前回を上回ると予想されるものの、足元は製造業や消費に関する指標の弱さが目立つ。週末の調整売りも出やすいなか、指標が市場の予想を下回るとドル売りに振れる可能性がある。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・19:00 ユーロ圏・2月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.5%、速報値:+1.5%)
・21:30 米・3月NY連銀製造業景気指数(予想:10.0、2月:8.8)
・22:15 米・2月鉱工業生産(前月比予想:+0.4%、1月:-0.6%)
・22:15 米・2月設備稼働率(予想:78.5%、1月:78.2%)
・23:00 米・3月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:95.7、2月:93.8)
・23:00 米・1月JOLT求人件数(予想:722.5万件、12月:733.5万件)
・05:00 米・1月対米証券投資(12月:ネット長期有価証券-483億ドル)《FA》

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