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TradFit、チャットボットとAIスピーカーで多言語対応 大阪のホテルで実証実験

2019-01-08 21:48:38

TradFitのAIスピーカー(写真:TradFit発表資料より)

TradFitのAIスピーカー(写真:TradFit発表資料より)

 TradFit(東京都千代田区)は7日、大阪の天王寺都ホテルにおいて、訪日外国人旅行者の問い合わせに多言語で対応できるAIスピーカーとチャットボットによるITサービスの実証実験を開始すると発表した。実験期間は1月7日から3月31日まで。AIスピーカーとチャットボットを付加したサービスは、大阪府初の取り組みになるという。

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 日本政府観光局の報道発表資料によると、2018年の訪日外国人旅行者数は2018年12月16日の時点で累計3,001万人となり、初めて年間3,000万の大台を突破した。年々増え続けるインバウンド需要への対応は、日本のホテル業界にとって急務といえる。こうしたなか、宿泊客からの問い合わせなどに対応するチャットボットの開発が進んでいる。

 今回の実証実験では、天王寺都ホテルの客室66室とフロントに6言語に対応するAIスピーカーを設置し、実験期間中、宿泊客からの問い合わせに多言語で対応する。AIスピーカーにはTradFitが独自開発したチャットボットサービスが連携されている。チャットボットは、インバウンド需要が高く今後増加が見込まれる英語や中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、フランス語、インドネシア語など17言語に対応する。

 宿泊客が話しかけた内容に対し、データベースに蓄積された内容をもとにAIスピーカーが対応する。回答できない内容や対応できない言語の場合は、Webベースのチャットボットから宿泊客の自国の言語で質問内容を入力すれば自動翻訳され、ホテルスタッフとコミュニケーションがとれる。また、よくある質問や日々のやり取りはAIが学習することにより、回答が効率化・自動化されていく。宿泊客はフロントに電話をする手間をかけることなく、ホテル周辺のレストランや観光スポット、交通案内など、さまざまな情報を得ることができる。

 TradFitはAIスピーカー向けアプリケーション開発、独自開発のチャットボットや、それらにひも付いた独自開発の管理画面を活用した業務改善・売上増加・顧客満足度向上のためのソフトウェアをホテル向けに開発する1IT企業。昨年、すでに東京や京都のホテルに同社のAIスピーカーとチャットボットによる多言語対応サービスが導入されている。同社では今回の実験結果からサービス内容のさらなる改善を図るほか、本格的な導入も検討したいとしている。

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