「働きたくない」「不安な気持ちのまま働いていけるのだろうか」新卒として社会人デビューを果たす前に、入社に向けて既に気持ちが負けそうになっていませんか?
そもそも就活をしている人が、必ずしも働く意欲に満ちているわけではありません。働きたくない気持ちが大きい時には、具体的な乗り越え方や考え方が分かれば、前向きに対応できることがありますよ。
新卒が働きたくないと思う理由とその対策、働きたくない時の現実との向き合い方を要約しました。うまく自分をコントロールして、気持ちの良いスタートを切りましょう。
- 案内人
『退職希望者』と『退職代行業者』の懸け橋になることを目標に本プロジェクトを立ち上げる。自分たちの退職時の経験から悩みに寄り添い、安心して利用できる退職代行業者のみを紹介する。
新卒が働きたくないと思う理由5つ
働きたくないという気持ちと向き合うためには、働きたくない理由を明確にしましょう。理由が明確になれば、対策を立てる事ができます。自分に当てはまるものがないか考えていきましょう。
1.仕事についていけるか不安が大きい
「仕事についていけるか」という不安を持っていると、働きたくないという気持ちになることがあります。具体的にどうやって仕事を進めるのか、右も左も分からないという心理状態から不安に陥るのです。
しかし実際に出社をしてしまえば、会社は新卒に完璧を求めているわけではないと気付きます。会社側の「徐々に覚えてくれれば良い」というスタンスが分かれば、不安を拭うことができるでしょう。
可能であれば、会社の先輩や自分の指導者と積極的にコミュニケーションを取ることをおすすめします。そして「不安が大きいため、今自分にできることを教えてほしい」と素直に話してみましょう。対策が分かるだけではなく、真面目な新卒としての印象付けも期待できます。
2.働く以外にやりたい事がある
働きたくないというのはネガティブな感情ですが、やりたい事があるというポジティブな理由を秘めていませんか。
このケースでは、覚悟を決めてやりたい事を突き詰めるという道があります。後に商売や契約といった道が開ければ、結果として働くことになるからです。
新卒の進路は就職だけではありません。新卒のタイミングで挑戦しなければ、後悔することもあるでしょう。しかし夢を追いかけるためにはリスクを伴います。働きたくないという気持ちと天秤にかけて、慎重に決断しましょう。
3.働くことに前向きな目標が持てない
働く意欲がわかないだけではなく、何のために働くかが分からない人もたくさんいます。
働きたくないというネガティブな感情に支配されると、将来を考える余裕がありません。そんなときは、少しずつ視野を広げるために、毎日達成できる小さな目標を設けましょう。「毎日朝ごはんを食べる」「〇時には必ず起きる」小さな目標達成が大きな自信につながります。
働くことに必ずしも前向きな目標が必要ではありません。しかし将来のビジョンが明確であれば、それに対する努力ができます。小さな努力の積み重ねが、大きな目標を持つ礎となることでしょう。
4.「とりあえず就職」の雰囲気に流されている
周りが就職しているから何となく就職するという場合は、自らの意思で就職を希望しているわけではありません。
「卒業したら、必ず新卒で就活しなければならない」というルールは、完全に受け身の発想です。「とりあえず就職」という人は、一旦そのような社会常識とは距離を取ってみましょう。
本当は自分が何をしたいのかをじっくり考える時間が必要です。就職をしなくても、お金を得る方法はいくらでもあります。自分に合った収入を得る方法を考えましょう。
もし入社まで時間がない場合には、「とりあえず出社」するのもおすすめです。実際に仕事を経験することで、働くことの面白さに気付けるケースもあります。
5.保育士・看護師の実習先でギャップを感じた
自分が思い描いていた職業と実践とでギャップを感じたケースです。
保育士・看護師は共に命を預かる仕事であるため、精神的な負担が大きくなります。それと同時に人間を相手にするため、汚い部分や不条理な場面に出くわすことが多いのです。たまたま子供や患者の機嫌が悪い時に出くわし、暴言を吐かれることもあるでしょう。
もちろん、汚物処理や環境整備も仕事の範囲になります。単に子供が好きだから、患者さんのお世話をしたいから、という理由だけで務まる仕事ではありません。「自分に向いていない」と思った場合には、潔く別な道を模索しましょう。
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働きたくないときに新卒ができる対策
新卒であっても、働きたくない気持ちが強いなら別な道を模索しましょう。食べていけるだけの収入を得られれば良いのです。どのような選択肢があるかを見ていきましょう。
別の働き方にチャレンジする
働きたくない時には、別の働き方にチャレンジしても良いでしょう。具体的には、「雇われる以外の道」を模索することになります。
自分の才能を活かすフリーランス
自分の才能を活かしたい場合には、フリーランスという働き方があります。フリーランスとは、会社に所属せず自分で仕事を受注し報酬をもらう働き方です。仕事内容や仕事量、期間を自分の意思で決定することができます。
フリーランスとして働く職業はデザイナーやカメラマン、フードコーディネーターやYouTuberなどです。専門知識以外にも、納税や確定申告などの経理に関する知識も付けておく必要があるでしょう。
また会社員と違って、仕事を自ら受注しないと収入がまったく無くなってしまうことがあります。ノルマがない分、安定性を欠く雇用スタイルであることを頭に入れておきましょう。
起業すればすべて自己決定が可能
働きたくない場合には、起業するという道もあります。自らが社長として企業を興すことで、すべて自己決定が可能になる点が会社員と大きく異なる点です。
事業内容や規模、予算や仕事内容まで自己決定ができるため、他の雇用形態にはない高い自由度が望めます。一方で自分の行動が会社の経営そのものを左右することがあるため、精神的に強い人が向いているでしょう。
起業を成功させるためには、「世の中に求められているもの」を探す行動や能力が必要です。働きたくない気持ちとは別に、日頃からアンテナを張って、臨機応変に対応できる能力を身につけましょう。
雇用形態を再度検討する
働きたくない場合には、雇用形態を再度検討しても良いでしょう。正社員として働くことだけが「就職」ではありません。自分に適した雇用形態が確保できれば、プライベートを充実させることができるため、心地よい生活を送ることができるでしょう。
契約社員や派遣社員の他、現在は時短正社員・在宅勤務正社員を採用している会社もあります。時短正社員は、育児や介護などをする人が多い傾向でしたが、昨今はライフワークバランスを実現させようという人も増えています。
在宅勤務正社員はインターネットの普及に伴い、通勤することなく仕事をすることが可能です。「働きたくない」という人は、雇用形態を替えることで、パフォーマンスの向上が期待できます。
働きたくないからこそ学問を究める
働きたくないからこそ、学問を究めるという道もあります。具体的には、大学や大学院に進んで、博士号の取得を目指しても良いでしょう。
進学をすることで時間的な余裕ができるため、自分の将来をじっくり考えることもできます。より学問に近い場所で働きたいなら、大学教員や研究員として大学に残り、究めた道を仕事にすることもできるでしょう。
しかし進学するためにはお金と学力が必要です。学費の他に生活費も必要になるため、親からの援助や奨学金に頼ることになります。「働きたくない」なりの苦労を伴うことを覚悟しましょう。
注意:周囲の人と違う道に進むときは困難が伴う
働きたくない事を理由に周囲の人と違う道に進むときには、困難が伴うことを覚悟しましょう。世の中には自分が好きなことを仕事にして生活をする人もいます。充実した様子を目の当たりにすると、会社に就職した人にとっては羨ましく感じる事があるでしょう。
しかしやりたいことを仕事にする人は、会社員と違って社会保険や安定した収入、老後の蓄えなどに不安を感じている人も多くいます。今現在仕事が軌道に乗っていても、将来は上手くいかないこともあるでしょう。
また好きなことを仕事にするまでには、専門的な知識以外にも経営術・交渉術など、努力をして身につけてきたものが多くあります。さまざまな苦労を乗り越える覚悟があるかを、もう一度自分に問いただしてみましょう。
新卒で働きたくないときに現実と向き合う方法
新卒で働きたくないときには、現実と向き合うことをおすすめします。自分が置かれた状況を客観的に考えることで、今現在自分がすべき事が明らかになるからです。
働きたくないと思う前に努力してみる
まず働きたくないと思う前に、努力したかを振り返ってみましょう。もう少し具体的に述べると、「生活を維持する努力」をしたかということです。就職をしなくても、別な道があることをご紹介しました。
さまざまな働き方があるものの、生活を維持するためには相応の「努力」が必要不可欠です。起業をして成功した人は、公にしなくても多く悩み、考え、相当の努力を重ねて得られた成果と言えるでしょう。
会社に雇用される人は、仕事以外の人間関係や通勤時間、さまざまなストレスにさらされることがあります。ただ楽をして生活したいという考えは、甘えでしかありません。まずは今日明日にでもできる努力をしてみましょう。
短期目標を積み重ねて「働きたくない」から抜け出す
働きたくないときほど、短期で達成できる目標を設定しましょう。目標を設定して徐々に成功体験を重ねていくと、自分の自信になります。自己肯定感を高める事ができるため、「働きたくない」気持ちから抜け出すことができるのです。
例えば、「同期入社の中で1番に退職することはやめよう」と目標を立てます。その後「とりあえず3年は同じ会社に勤めてみよう」と目標を変更しましょう。最後は「自分が会社に必要な存在になってから辞めてやろう」。
このようにして年数をある程度重ねることができれば、自分の得意分野や経験が形になってきます。すると、いざ起業やフリーランスとして働く際にも、顧客から信頼を得る事ができるでしょう。
「働くことは生きること」の意味を理解する
働きたくない気持ちの時には、これからの「生き方」を考えてみましょう。就職をしないのと、「生き方」を考えるのは別物です。生きていくためには、食べていくためのお金を稼がなくてはなりません。
会社に就職するというのは、似通った毎日の積み重ねだと感じることがあるでしょう。しかし安定した収入・雇用という意味では、最も楽な生き方です。
就職をしないのであれば食べていくための手段を考える必要が出てきます。就職に限らず、どんな進路であってもその過程で「生きる」努力が必要なことを忘れないでください。
いま一度、自分にはどんな生き方が向いているのかを考えるべき時です。
それでも働きたくないなら心の休息をとって
現実と向き合っても「働きたくない」と感じる時は、休息を取りましょう。どうしてもネガティブな感情から抜け出せない時は、心が弱っている証拠です。
自分の感情に蓋をして、無理を重ねてしまうとうつ病や精神疾患を患うことがあります。夢中になれる事に没頭したり、マッサージやストレッチなどで身体からほぐしても効果が期待できるでしょう。
休むことは悪い事ではありません。自分だけで抱えてパンクをしてしまう前に、他人にサポートを求めましょう。治療が必要な場合には、医療機関で診断書を発行してもらえば、会社を休職扱いにしてもらえます。
新卒でも働き方は自由に選べる!
新卒で働きたくない場合には、理由を明確にして対策を立てましょう。正社員として働けない場合には、同じ会社に所属しながら雇用形態を変えることで、気持ちを立て直せることがあります。
金銭的に足りない場合には、副業と組み合わせて補っても良いでしょう。昨今は、テレワークや在宅ワークを推奨する会社も増えています。新卒の意見によって、会社が働き方を見直すきっかけになることもあるのです。
これまでの社会の一般常識にとらわれず、仕事や働き方に対する視野を広げて、自分に合った「生き方」をもう一度考えてみましょう。きっと「働きたくない」から抜け出すことができますよ。