保育士の悩み

先生も卒園!保育士を辞めたい人のための転職ガイド

保育士は子どもに携われる素敵な仕事ですが、子ども以外の側面に悩みや不満の種はたくさん。優しい先生でありながらも、心の中では「辞めたい!」と叫んでいる保育士も多いのではないでしょうか?そこで今回は保育士を辞めたいと感じている方のために、同じ悩みを抱えるTwitterの声や上手な退職方法・転職先を紹介したいと思います。

みんな悩んでる!?保育士を辞めたい人のリアルな声

子どもの前では笑顔の先生も、実はお腹の奥底にモヤモヤを抱える保育士はたくさんいるのです。ここでは厚生労働省が発表した保育士の退職理由に基づいた、全国の悩める声TOP5を見ていくことにしましょう。

人間関係の悩み

子どもの前ではニコニコしていても、大人の前も同じとは限りません。実は職場の人間関係に悩む保育士はかなり多く、退職理由でもTOPに挙げられています。女性が多く閉鎖的な空間で働くという職業柄、1度イジメや仲違いが起きるとそれが長引いてしまうのも一因として考えられるでしょう。

給料の低さ

単純にお給料が低いということも保育士の退職を促しています。毎日6~8時に出勤して18時まで働いても、1月で貰えるのは10万円強という保育士は少なくありません。自分1人でもギリギリという人は多いはずですし、家庭があれば尚更生活のために転職せざるを得ない状況といえるでしょう。

膨大な仕事量と労働時間

保育士の仕事は子どもの面倒だけでなく、人数分の保育日誌の記載・飾り制作・事務作業や会議など多岐にわたります。さらにそれは休憩時間を削っても定時で終えられないほど膨大な量であり、ほとんどの保育士が毎日のように残業を強いられているのが現状です。

肉体的・精神的な疲れがとれない環境から脱したい、そう思うのは当然のことといえるでしょう。

ライフステージの変化

人間関係に仕事にと大変な保育士は、家庭と仕事のバランスがとりにくい職業です。そのため家庭に注力するのであれば、結婚や出産といったライフステージの変化に合わせ保育士を辞めざるを得ないと考えられるでしょう。キリが良いという理由だけでなく、しぶしぶ辞めたという人も少なくないのではないでしょうか。

参照:厚生労働省『保育士の現状と主な取組』

ぴったりの転職先やその探し方は?

いざ転職について真剣に考えてみると、今の職場で働く自分しかイメージできない…中にはそんな方もいるかも知れませんね。今までの経験や子ども好きを活かせる職業はあるのか、ここでは退職後の選択肢についてチェックしていくことにしましょう。

ケース1:転園して保育士を続ける

一般的に転職というと難しいイメージがありますが、別の保育園で保育士を続けるのならすんなり次が決まる可能性が高いです。昨今はどこの保育園も人手不足のため、現在保育士の有効求人倍率は2.29倍(※)と、転園先には困らない状況となっています。

※参照:厚生労働省『保育士の有効求人倍率の推移』

なお次の職場でも失敗しないために、保育園の上手な選び方の基準を紹介しておきますね。

転園先を探す際のチェックリスト
  • 人手に余裕があるかどうか。
  • イベントが少ない園かどうか。
  • 休憩時間をしっかり1時間とれるかどうか。
  • 持ち帰り残業について言及しているかどうか。
  • IT化など、業務の効率化が進んでいるかどうか。

ケース2:ベビーシッターや託児所

保育園は避けたいけど同じような仕事がしたい、そんな方にはベビーシッターや託児所がおすすめです。保育園と同じように子どもと密に関われますし、転職後も仕事に馴染みやすいというメリットがあります。保育士免許を持っていれば就職に有利に働くのも嬉しいポイントです。

ベビーシッター託児所
働く場所自宅や相手宅託児所内
保育スタイル少人数の個別保育複数人を集団保育
営業時間依頼時間による一時預かり・24時間など

ケース3:家庭福祉員(保育ママ)

家庭福祉員は自治体によって支援される個人保育園のこと。自宅などで2~3人の子どもを預かり面倒を見るスタイルは、ベビーシッターと少し似ていますね。家庭福祉員になるには自治体の審査をパスする必要がありますが、その分保育料+自治体からの助成金が入り、高い収入が見込める仕事となっています。

ケース4:病院内保育施設

大きな病院には看護師の子どもを預かったり(院内保育所)、病気中の子どもを受け入れるための保育施設(病児保育室)が併設されています。保育園と類似点が多く仕事に馴染みやすいので、転職後もすぐ即戦力として働けることでしょう。

院内保育所病児保育室
預かる子ども保育士のお子さん病気中・回復期にある子ども
業務内容一般的な保育+夜間保育子どもの体調管理や看護
勤務スタイル開園時間が長く、完全シフト制1日勤務

ケース5:児童養護施設

何らかの理由で保護者の下から離れた子どもたちを、支援し育てるための施設。心のケアなど気を遣う場面が多くあり、強い使命感をもって取り組む姿勢が求められる仕事です。ただしその分月給は保育園より高水準、安定した収入を得られるようになっています。

ケース6:学童保育

共働きが当たり前になっている昨今、学童保育施設の求人が増えてきています。保護者が家を空けている放課後の居場所として開かれている施設であり、保育園よりも少し大きい子たちの面倒を見ることができますね。宿題を促したり時には一緒にオセロをしたりと、先生よりもお姉さん・お兄さんに近い存在として携われるでしょう。

なお保育士免許だけでなく、放課後児童支員の資格も取っておくと就職に有利ですよ。

ケース7:幼児教室の先生

保護者の「子どもの内に色々な才能を伸ばしたい」という志向の高まりと共に、昨今は幼児教室の種類や求人も増加しています。音楽・英語・書道といった専門性が高いものから工作まで色々な幼児教室があるので、得意分野がある人だけでなく0からのスタートも目指せますよ。

また大手企業に進まずに、自宅で開業できるのもメリットの1つです。

ケース8:異業種に転職

ここまで保育園に近い仕事を紹介してきましたが、心機一転全く別の仕事にチャレンジしても良いでしょう。子どもだけでなく人と接することが好き・パソコンスキルが高い・クレーム対応に慣れているなど、保育園でさまざまな強みが培われているはずです。以下に一例を挙げますので、別の道を探す際の参考にしてみてください。

  • アミューズメント施設
  • 飲食やアパレルなどのサービス業
  • 事務職
  • コールセンタースタッフ

保育士を上手に辞めるには?

転職の意向が固まったら、あとは行動に移るだけ。とはいえ転職に慣れっこな方は少ないはずですし、最後に保育園の上手な辞め方 5ステップをみなさんに紹介したいと思います。

ステップ1:就業規則をチェック

穏便退職を目指すなら、園の規則に則るのがベストです。まずは就業規則を確認し、いつまでに退職を申し出るべきか把握するようにしましょう。

多くの場合2~3ヵ月前と定められていますが、申し出るべき期間は園によって異なります。うっかり機会を逃さないためにも、転職を検討中なら早めに就業規則に目を通しておくと安心ですよ。

ステップ2:退職時期を決める

就業規則をチェックしたら、次は退職時期を決めましょう。とはいえ保育士の場合年中イベントがありますから、1番良い退職時期は年度末(3月)となっています。年度末なら忙しさが一段落している頃ですから、周りに気兼ねなく辞められるというメリットもありますよ。

もちろん病気や家庭の事情など、やむを得ない理由がある場合はあなたの都合を優先してくださいね。

ステップ3:退職の意向を伝える

辞める時期が決まったら、あとは規則に則って退職の意向を伝えればOK。タイミングによっては秋~年明けにかけての意向調査でも良いですが、基本的には直属の上司(主任など)に時間をとってもらい、静かに話せる環境で伝えるとスマートです。

なお強引な引き留めにあったり言いにくい雰囲気だった時のために、退職代行サービスがあることも覚えておきましょう。

以下の記事では退職代行マイスターおすすめの退職代行サービスを紹介しています。保育園側に退職させてもらえない時は、ぜひ併せてチェックしてみてください。

おすすめの退職代行業者ランキング!安心して利用できる業者を厳選!!

ステップ4:引継ぎ業務

退職を承諾してもらえたら、最終日までに引継ぎ業務を済ませましょう。子どもたちに関する注意や仕事の流れを後任者に伝えると共に、必要があれば資料に残しておくと良いですね。ちなみに混乱を避けるため、退職の事実は先生たちの間だけに留め、子どもや保護者には許可があるまで伝えないのがベストです。

ステップ5:退職当日

最終日はお世話になった人や子どもたちへ、しっかり挨拶してお別れしましょう。また制服・ネームプレートといった各種備品は返却となりますので、うっかり持ち帰ってしまわないように注意してください。

ぴったりの転職先を見つけて上手に卒園しましょう!

保育士の業務は量・待遇ともに、子どもたちの癒しでは足りないほどに大変です。気づかないうちに限界を迎える可能性もありますし、転職について早めに考えておくと安心かも知れません。転職する際はこちらの記事を参考に、上手に辞めて気持ちよく新たなスタートを切ってくださいね。

厳選!おすすめ退職代行サービス
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