子どもに囲まれて働けるなんて幸せ…かと思いきや、保育士は意外にも人に気を遣う職業ですよね。職場内だけでなく保護者など外部の人とも接する機会が多いですし、みなさんも少なからず人間関係に悩んでいるのではないでしょうか?そこで今回は保育士の人間関係に疲れてしまった方へ、同じ悩みを抱えるTwitterの声や上手な辞め方などを紹介したいと思います。
人間関係で悩む保育士は他にもいる?
子どもに癒される時間は確かにあるものの、園内の人間関係はギクシャクしがち…そんな職場で働く保育士はたくさんいます。ここではTwitterの声も参考に、職場の人間関係で悩む保育士の現状を見ていくことにしましょう。
人間関係に悩む保育士のリアルな声
子どもたちにとっては”いつも優しい先生”でも、大人に対しては厳しい態度をとっている人も…。保育士にはほのぼのとしたイメージがありますが、その実人間関係で悩む保育士は多いのです。
では他の保育士はどんな悩みを抱えているか、状況別に詳しく紹介したいと思います。
保護者との関係に悩むケース
保育士は子どもだけでなく、その親御さんとも接する機会は多くなります。預けている間どう過ごしていたか直接説明する必要があり、保育士は伝え方や内容を考えるのに日々神経をすり減らしているのです。
同僚との関係に悩むケース
子どもに優しくすることはできても、大人に対して同じように接することができるとは限りません。同じ保育士であり一緒に働く仲間であっても、協力関係を築きにくい同僚も中にはいます。単純にコミュニケーションが取れないことがある他、深刻な場合イジメに発展してしまうこともあるようですね。
上司との関係に悩むケース
子どもに携わる職種は別…かと思いきや、保育士にも厳しい上下関係が。閉ざされた環境には昔ながらの風潮が残っていることが多く、保育園は「先輩の言うことは絶対」の縦型社会が一般的なのです。そのため上司と揉めるというよりも、後輩保育士がミスや行いについて言い出しにくいという問題が目立っています。
園長との関係に悩むケース
保育園のトップに立つ園長との人間関係も保育士を悩ませる問題の1つ。実質的な働き手となる保育士の意見に耳を傾けず、いわゆる「無茶ブリ」を強いる人が多いのだとか。しかし上下関係に厳しい園では反論することも叶わず、園長の指示や要望に従うしかないというのが実情です。
人間関係で辞める保育士は3割にも!?
Twitterにもたくさんの声が寄せられていたように、人間関係が原因で退職する保育士は何と3割にものぼります。他にも色々な退職理由がある中で全体の1/3を占めていることからも、いかに保育士が人間関係で悩んでいるかが分かりますね。
せっかく資格を取って保育士になっても、子どもではなく大人との関係がネックになる…そんな保育園も少なくないのが悲しい現実です。
人間関係で悩む保育士はどうすれば良い?
ではもしあなたが園内の人間関係に悩んだ場合、いったいどんな行動をとれば良いのでしょうか。ここでは保育士の人間関係問題に効く方法は何か、その最善策をチェックしていくことにしましょう。
人間関係の改善は難しい問題
どんな職業でもそうですが、何かトラブルがある時は自分にできることを行っておきましょう。例えば保育園の人間関係を改善する方法としては、以下のような方法が挙げられます。こうした措置を試してみれば、ある程度効果が見込めるかも知れませんね。
- 園長や主任に相談
- コミュニケーションをとってみる
- 仕事で成果をあげ、信頼を得る
しかし大人は幼少期とは違い、”人の根本的な部分”を変えることは難しい状態です。そのため改善措置も悩みの種である人が去らない限り、一時的なものとなる可能性が高いと考えられるでしょう。
少年期から20代ぐらいまでなら、まだ心が完全に固まっていないことが多いので、少しは変わることもあります。しかし、乳幼児期をすぎると丸が三角に変わるような大きな変化は望めません。―――人間というのは、基本的には変わらないもの
引用元:こころの臨床カウンセリング『心理カウンセリング実践講座 人を変えようとしない』
人間関係で悩むなら転園・転職がベスト…?
改善措置で一時的に環境が良くなることはあるものの、やはり根本的な解決は難しいことでしょう。問題が解決する場合も時間がかかることは目に見えていますし、その間あなたの負担はずっと続きます。心身の健康を考えると無理にその職場にこだわるのではなく、別の道を探した方が良いかも知れませんね。
現在の保育園を離れる場合どんな選択肢があるか、続けて詳しくチェックしていきましょう。
転園する場合
昨今の待機児童問題からも窺えるように、保育士は現在引く手あまたの職業です。厚生労働省によると令和2年度の保育士の有効求人倍率は2.29倍(※)と高水準、再就職にも困らない状況となっています。
転園というと姉妹園への移動が上位候補になりがちですが、まったく別の園に勤めるのも難しくはないでしょう。
転職する場合
もちろん全く別の道を進むこともできますが、子ども好きで保育の経験があるならやはり子どもに携われる職業が向いているでしょう。保育士の他にもこのように、子どもと一緒に過ごせる仕事は色々あります。新しい観点で子どもと接することもできるので、転職はあなたのスキルUPにも繋がるはずですよ。
- ベビーシッター
- 家庭福祉員(保育ママ)
- 託児所
- 病院内保育施設
- 児童養護施設
- 学童保育
- 幼児教室の先生
どうしても辞められない場合の対処法2つ
あなたの退職意思が固まっても、タイミングや職場側の対応によって辞められないこともあるでしょう。保育園を辞めたくても辞められない状況になった場合はどうすべきか、それを最後にしっかり押さえておきましょう。
その1:職場と相談&交渉
辞めにくいと感じた時や退職を拒まれた際は、その原因に対して相談や交渉をすると上手くいくかも知れません。双方の意向が叶えば何も問題がないわけなので、「無理そう…」と感じても諦めずに話し合ってみることが大切ですよ。
いくつか例を載せておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
拒まれた理由 退職しにくい理由 | 交渉手段 |
「(人手不足で) あなたが抜けると困る」 | なるべく早く人材を探してもらうよう 相談 |
担当クラスを持っている | 副担任の保育士に任せられるよう、 教育・引継ぎを徹底する |
忙しい時期に重なった | 峠を越えたら辞められるよう調整してもらう |
その2:困った時は退職代行
もし職場側がどうしても話を聞いてくれずスムーズに退職できないようなら、退職代行サービスに頼るのも手段の1つ。退職代行サービスはあなたの代わりに意向を伝えたり手続きを行ってくれるので、精神的な負担が最小限に済みます。もしもの時のお守りとして覚えておくと安心ですよ。
以下の記事では退職代行マイスターおすすめの退職代行サービスを紹介しています。今の保育園をどうしても辞められない時は、ぜひ併せてチェックしてみてください。
無理は禁物!対人ストレスは早期撤退が1番!
ネットの声やデータからも、職場の人間関係で悩む保育士はたくさんいることが分かりましたね。改善措置は一時的な効果である可能性もありますし、人間関係に悩んだ際はこちらから身を引くのが最善策といえるでしょう。保育士の人間関係に疲れた際はこの記事を参考に、あなたに合った道の進み方を考えてみてくださいね。