中国の10月燃料輸出停止で原油急伸 ブレント102ドル、ホルムズ海峡懸念続く

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中国の製油各社が10月の石油製品輸出を停止したと報じられ、1日の原油先物相場は大幅に上昇した。米国とイランの停戦交渉が難航するなか、ホルムズ海峡を巡る供給不安も原油相場を支えた。
1日のニューヨーク原油市場では、国際指標の北海ブレント原油先物12月物が前日比4.28ドル(4.37%)高の1バレル102.31ドルで取引を終えた。米国産WTI原油先物は2.45ドル(2.71%)高の92.87ドルだった。
ロイター通信は1日、事情を知る関係者4人の話として、中国の製油各社が10月の石油製品輸出を停止したと報じた。中国政府は国内在庫の確保を重視しており、国慶節の連休入りまでに、大手製油会社に対して香港とマカオ以外への10月の輸出を承認しなかった。
10月7日の連休終了後に輸出が再び認められるかは明らかになっていない。中国は米国とイランの戦争に伴って中東産原油の供給が混乱した3月にも燃料輸出を制限し、7月から規制を緩和していた。現在は軽油、ガソリン、ジェット燃料の輸出を月ごとに管理している。
中国では燃料在庫の減少が輸出抑制の背景にある。Kplerによると、軽油・ディーゼルの商業在庫は中国政府が輸出再開の目安としている戦争前の水準を約2000万バレル下回り、ガソリンも約900万バレル不足している。
一方、米国とイランによる停戦交渉は難航している。Axiosは、マルコ・ルビオ米国務長官が国連総会に出席していたイラン代表団に対し、交渉が行き詰まった後に米国から退去するよう命じたと報じた。米政府当局者はAxiosに、国連総会が終了したため退去を求めたと説明した。一方、別の関係者は、イラン代表団はもともと帰国する予定だったとしている。
カタールは米国とイランの間で仲介を続けている。イランはホルムズ海峡の再開などを盛り込んだ7日間の信頼醸成案を提示し、米国側からカタールを通じて回答を受け取った。ロイター通信によると、双方は必要となる措置について一定の共通認識があるものの、実施の順序などを巡る隔たりが残っている。
Axiosは9月29日、交渉に詳しい関係者3人の話として、カタールによる仲介で大きな進展は得られておらず、米政府当局者の間では11月の中間選挙後にドナルド・トランプ大統領が大規模な軍事作戦の再開を命じる可能性があるとの見方が出ていると報じた。
海上輸送を巡る緊張も続いている。海運情報会社Marisksによると、9月29日にホルムズ海峡を航行していたリベリア船籍の石油タンカー3隻が正体不明の飛翔体による攻撃を受けた。
ただ、ホルムズ海峡を通過する原油量そのものは戦争前の水準に近づいている。ワシントン・ポストによると、船舶追跡会社Kplerは9月27日までの1週間の通航量を1日平均約1250万バレルと推計した。戦争前の基準を約100万バレル下回る水準である。Windwardは約1000万バレルと推計している。
原油輸送が回復しても、ガソリンや軽油などの価格が大幅に下がる状況には至っていない。数カ月にわたる供給混乱で石油在庫が減少しているほか、中東では製油設備が損傷し、原油をガソリンや軽油などの石油製品に転換する能力が制約されている。
ホルムズ海峡で依然として通航を阻まれている原油の多くはイラン産とみられている。米国はイランの石油収入を抑え、軍事活動への資金供給を制限する狙いで圧力を続けている。
イラン産以外の原油輸送も安定しているわけではない。9月にはホルムズ海峡を通過する原油が1日数百万バレルにとどまる日もあった。現在の輸送量の維持は米軍による船舶の航行支援などにも依存しており、米国とイランの軍事衝突が再び激化すれば、供給が再び不安定になる可能性が残っている。
※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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