米国がCAFE燃費基準を緩和、2031年モデルの業界平均要件は34.9mpgに

(Erik Mclean/Pexels)[写真拡大]
米運輸省は9月28日、自動車メーカーに適用する企業平均燃費(CAFE)基準を緩和する最終規則を公表した。「Freedom Means Affordable Cars」と名付けた政策の一環で、乗用車とライトトラックの2022~2031年モデルを対象とする。
米運輸省は新車価格の低下を見込む。購入者にとっては、車両価格に加え、選ぶ車の燃費と燃料価格も維持費を左右する。
■2031年モデルの業界平均要件は34.9mpg
正式名称は「SAFE Vehicles Rule III」。米国家道路交通安全局(NHTSA)は、改定後の基準に対応する2031年モデルの業界平均燃費要件を34.9mpg(約14.8km/L)と見積もる。2024年モデルの30.1mpg(約12.8km/L)を上回るが、2024年に定めた従来基準の2031年モデルに関する見込み値、約50.4mpg(約21.4km/L)より低い。
米運輸省は、規則によって新車の平均価格が約1300ドル(約20万4100円、1ドル=157円換算)下がり、米国民の負担が5年間で計約1380億ドル(約21兆7000億円)減ると試算する。これらは同省の見通しであり、実際の販売価格はメーカーや車種によって決まる。
同省は、車両価格の低下が新車への買い替えを促すと見込む。その結果として、重傷を伴う事故による被害を30万件以上、死亡を1900人減らせると推計している。
■2030年モデルから車両分類を変更
規則は2030年モデルから、乗用車とライトトラックの分類基準も変更する。ライトトラックには乗用車より緩い燃費要件が適用される。米運輸省は、小型クロスオーバーに装備を追加するなどしてライトトラックに分類する誘因を減らす狙いを示した。
同省は、分類の変更によって、現在はライトトラックが約7割を占める規制上の車両構成が、乗用車約7割に変わると予測する。これは当局の見通しであり、メーカーの生産計画や消費者の選択によって市場の構成は変わる。
米運輸省は、従来の分類基準がハッチバック、ワゴン、小型車の開発を妨げてきたとの見方も示している。新たな分類基準は、メーカーがこうした車種を検討する際の条件を変える。
■2028年モデル以降のCAFEクレジット取引を縮小
CAFE制度では、基準を上回ったメーカーが獲得するクレジットを、翌年以降に繰り越したり、自社の車両区分間で移転したり、他社と取引したりできる。最終規則は、2028年モデル以降に獲得したクレジットの企業間取引を廃止する。2027年モデル以前に獲得した分は、従来の期限に従って獲得後5モデルイヤーまで利用できる。
テスラは自動車関連の規制クレジットを他社に販売しており、同社の開示資料によると、2025年の売上高は19億9300万ドルだった。この金額には世界各地の複数の制度に基づく取引が含まれる。今回の変更は、そのうち米国のCAFE制度に基づく企業間取引に及ぶ。
■購入時の価格と燃料費
燃費基準の緩和は、メーカーが車種や燃費改善技術を選ぶ際の条件を変える。米運輸省が見込む車両価格の低下は、メーカーの価格設定や消費者の購入額が一律に変わることを意味しない。
燃料を多く使う車を選んだ場合、購入時の負担が小さくても、走行距離やガソリン価格によっては、その後の燃料費が増える。購入者が負担する総額は、車両価格と使用中の燃料費の双方で決まる。
元記事: US CAFE Standards Loosened Under New Freedom Means Affordable Cars Rule
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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