ゴーレムの行動をプログラムする全自動RPG『Algolemeth』、Steamで無料デモ配信

(Medium-rare.jpn.org)[写真拡大]
ゴーレムの戦闘や探索時の行動をビジュアルプログラミングで設定し、全自動でダンジョンを攻略させるRPG『Algolemeth(アルゴレメス)』の無料デモが、2026年9月10日にSteamで配信された。海外では『Dungeon Automata』の名称で展開され、正式版は2026年にPC向けに発売される予定だ。
あわせて、スウェーデンのインディーゲームパブリッシャーRaw Furyが海外向けパブリッシングを担当することも発表された。日本と韓国では、これまで本作を支援してきたKakehashi Gamesが引き続きパブリッシングを担う。
■指示ではなく行動ロジックを組み立てる
『Algolemeth』では、プレイヤーが錬金術師となり、自律駆動するゴーレムでパーティーを編成する。一般的なダンジョンRPGのように戦闘中の行動を一つずつ指示するのではなく、ゴーレムが状況に応じてどのように判断するかを、事前に「ブループリント」と呼ばれる設計図へ組み込んでいく。
ブループリントは、条件や行動を表すノードを線でつなぐビジュアルプログラミング方式を採用している。攻撃対象の選択、体力に応じた回復や撤退、宝箱の回収、進行方向の決定、罠への対処など、戦闘と探索の両方に関わる行動を設定できる。
ゴーレムをダンジョンへ送り出した後、プレイヤーにできるのはその行動を見守ることだけだ。想定していなかった敵の行動や障害によって攻略に失敗した場合は、その結果を基にブループリントを修正し、再び挑戦する。観察、修正、再挑戦を重ねながら迷宮を解析していくことが、本作の中心的なゲームサイクルとなる。
開発側は、JRPG型のダンジョンクローラー、オートバトラー、ロジックベースのビジュアルスクリプティングを組み合わせた本作の形式を「オートロジック」と表現している。自動戦闘に適したパーティーを編成するだけでなく、各ゴーレムがどの条件でどの行動を選ぶかまで設計する点が特徴だ。
■手作りのフロアを試行錯誤で攻略
舞台となるのは、錬金術によって繁栄してきた世界「シンタクシア」だ。闇の錬金術師が築いた「汚染の塔」の出現によってエーテルの流れがゆがみ、世界を支えてきたゴーレムたちが暴走している。プレイヤーは錬金術を使って新たなゴーレムを作り、塔の頂上を目指す。
塔の各フロアは自動生成ではなく、固有の課題を持つステージとして設計されている。敵やボスとの戦闘に加え、罠や探索上の判断にも対応できるよう、ゴーレムのロジックを調整する必要がある。
単純な攻撃優先の設定だけでは対処しにくい敵や、回復や撤退の条件を見直す必要がある場面も登場する。各ゴーレムの役割を分け、ブループリントが互いに補完し合うようにパーティー全体を設計することが、攻略の鍵となる。
探索中には、ゴーレムの能力を変化させる「触媒」や、新しい行動、対象選択のロジックを追加する「ノード」を入手できる。集めたパーツを利用してゴーレムをカスタマイズし、パーティーの構成と行動ロジックの両面を強化していく。
■無料デモでは最初の2フロアを収録
Steamで配信されている無料デモには、塔の最初の2フロアと、30種類を超えるノードが収録されている。複数の敵、隠された宝、罠、ボスが登場し、触媒によるゴーレムのカスタマイズも試せる。
デモは、これまでイベントへ出展されていたバージョンから収録内容を増やし、グラフィックも改善したものとなる。ゲームパッドにも対応している。
戦闘だけでなく探索も自動で進むため、プレイヤーは進行方向、罠の解除、撤退の判断などをあらかじめブループリントへ組み込む必要がある。デモでも、実行結果を観察して設定を見直す、本作独自の試行錯誤を体験できる。
■個人開発からパブリッシング体制の拡大へ
本作を開発しているMedium-Rare Gamesは、gunzee2による個人開発プロジェクトである。これまでは小規模な無料ゲームを中心に制作しており、『Algolemeth』は初の商業作品となる。
本作は、2023年に京都で開催されたインディーゲームイベント「BitSummit Let's Go!!」で、ゲームデザイン最優秀賞にノミネートされた。また、第2回GYAAR Studioインディーゲームコンテストでは入賞作品に選ばれ、開発支援を受けてきた。
2026年の「BitSummit PUNCH」でも朱色賞の候補に選出されるなど、ビジュアルプログラミングと全自動探索を組み合わせたゲーム設計が注目を集めている。
2026年9月10日には、Medium-Rare GamesとKakehashi GamesがRaw Furyと提携し、パブリッシング体制を拡大することが発表された。日本では従来どおり『Algolemeth』を主な名称として使用し、日本国外では『Dungeon Automata』の名称で展開する。
■古代祐三がFM音源による音楽と効果音を制作
本作の音楽と効果音は、『イース』『ベア・ナックル』『世界樹の迷宮』シリーズなどで知られる作曲家の古代祐三が手がける。楽曲と効果音には全編を通じてFM音源が使用されている。
FM音源は、周波数変調によって多様な音色を合成する方式で、1980年代から1990年代のパソコンやゲーム機でも広く活用された。古代はPC-8801シリーズやメガドライブ向け作品などでFM音源を用いた楽曲を多数制作してきた。
『Algolemeth』では、16ビットゲームを思わせるモノクローム調のピクセルアートに、FM音源によるオリジナルの音楽と効果音を組み合わせている。ノードを接続してゴーレムの行動を構築する画面と、初期のコンピューターゲームを連想させる映像・音響表現が、本作の統一された雰囲気を形作っている。
■正式版は2026年にPC向け発売予定
正式版は2026年にPC向けとしてSteamで発売される予定だ。2026年9月12日時点で具体的な発売日と価格は発表されていない。
Steamでは無料デモをダウンロードできるほか、正式版をウィッシュリストに登録できる。日本語、英語、韓国語に対応する予定で、より詳しい発売情報は今後発表される。
元記事: Dungeon Automata Launches Free Demo: Program Golem AI Instead of Commanding It
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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