Hama、IFA 2026でスマートリングやAIヘッドホンを披露 コネクテッド製品を拡充

IFA2026におけるHamaの展示ブース。2026年9月4日 (Photo: Hama.com)[写真拡大]
ドイツのアクセサリーメーカーHamaは、ベルリンで9月4日に開幕した「IFA Berlin 2026」で、スマートリング「Ring One」やAI機能搭載ヘッドホン、充電器一体型モバイルバッテリー、子ども向けスマートウォッチなどを披露した。従来のスマートフォン・パソコン周辺機器に加え、ウェアラブルやスマートホームを含むコネクテッド製品を拡充する方針を鮮明にした。
IFA Berlin 2026は9月8日までMesse Berlinで開催され、Hamaはホール4.2のブースH4.2-147に出展している。今回紹介された製品の日本での発売時期や価格は明らかになっていない。
■アクセサリー事業からコネクテッド分野へ
Hama GmbH & Co KGは1923年創業で、ドイツ・バイエルン州モンハイムに本社を置く。スマートフォン、スマートホーム、スマートウォッチ、テレビ、オーディオ、パソコン、写真関連などのアクセサリーを展開し、世界で約2500人を雇用している。
IFA 2026では「Connect」と「Energy」を展示の中心テーマに据えた。スマートリングやAI機能搭載ヘッドホンのほか、スマートバンド、健康管理機器、スマートホーム製品、充電関連製品などを横断的に展示している。
Hamaのコンシューマーエレクトロニクス製品ポートフォリオ管理部門シニアヘッド、Bastian Strommerは、「人々はテクノロジーについて、より多くの指針を求めている。コネクテッド製品は生活を複雑にするのではなく、より簡単にするものでなければならない」と説明している。
同社によると、Hamaのスマートホームシステムでは、これまでに180万台のデバイスが設定され、このうち約100万台が定期的に利用されている。登録ユーザーは110万人を超える。Hama Homeアプリでは毎月約3万台、冬季には最大約5万台のデバイスが新たに設定されるという。
■スマートリング「Ring One」を展示
スマートリング「Ring One」は、心拍数、心拍変動、血中酸素飽和度、体温、睡眠、活動量などを記録するウェアラブル端末である。ステンレス製の本体にセンサーを搭載し、測定した健康・活動データをHama Activeアプリで確認できる。
アプリの利用にサブスクリプションや機能ごとの追加料金は必要ない。120種類のスポーツ記録、歩数計測、月経周期リマインダーにも対応する。ディスプレイは搭載せず、スマートフォンの通知を振動で伝える。
防水性能は5 ATMで、水泳にも対応するとしている。公称電池駆動時間は最大4日で、米国規格のリングサイズ7~12を用意する。希望小売価格は129ユーロである。
スマートリングは指に継続して装着する機器であるため、購入時にはサイズだけでなく、厚みや重量、睡眠中を含む装着感を確かめることが重要になる。Hamaは測定精度に関する第三者の臨床評価を公表していないため、健康データは日々の傾向を把握するための情報として扱う必要がある。
■Bragiと開発したAIヘッドホン
オーバーイヤー型ヘッドホン「Passion Clarity AI」は、ミュンヘンを拠点とするオーディオ技術企業Bragiと共同で展開する製品である。2025年のIFA Innovation Awardsでは「Best in Audio」を受賞した。
Bragi Soundアプリを通じて、利用状況に応じたサウンドの調整、ライブ翻訳、音声で利用できるチャットAIなどの機能を提供する。アクティブノイズキャンセリングにも対応する。
Hamaは品番を00221819とし、2026年中に出荷する予定を示している。ただし、9月5日時点で具体的な発売日や価格は発表していない。IFA 2026のHamaブースでは実機デモが行われている。
■充電器とモバイルバッテリーを一体化
「Power Pack Fold」は、モバイルバッテリーとAC充電器を一体化した製品である。折りたたみ式の欧州向け電源プラグを内蔵し、コンセントへ直接接続して本体を充電できる。充電用ケーブルも本体に組み込まれており、持ち運び用ストラップとしても利用できる。
容量はいずれも1万mAhで、出力30Wと65Wの2モデルを用意する。30Wモデルはスマートフォンやタブレット、65WモデルはUSB Power Deliveryに対応する一部のノートパソコンへの給電を想定している。必要な出力や充電可否は、接続する機器の仕様によって異なる。
本体には180度回転するTFTディスプレイを搭載する。残量のほか、各端子の出力、バッテリー温度、充電サイクル数などを表示し、充電状況とバッテリーの状態を確認できる。
30Wモデルの品番は201786、希望小売価格は54.99ユーロ。65Wモデルは品番201787、希望小売価格は69.99ユーロである。欧州仕様の電源プラグを採用しているため、日本で利用する場合の販売仕様や対応電圧、認証については、日本向け製品の正式発表を確認する必要がある。
■USB-C対応の充電池ボックス
Hamaは、リチウムイオン方式の単3形・単4形充電池と専用充電ボックスも発表した。USB-Cケーブル1本で最大8本を同時に充電でき、各スロットを個別に制御する。
充電ボックスは、充電できない電池や異常のある電池を自動的に検出して充電対象から外す機能を備える。温度上昇時の停止機能や逆極性保護にも対応し、LEDで充電状況を確認できる。
Hamaによると、充電時間は電池の本数などにより約2~2時間半である。単4形セットの品番は223559、単3形セットは223560で、希望小売価格はいずれも39.99ユーロとなっている。
■子ども向けスマートウォッチとアウトドア用「Vertex」
子ども向けスマートウォッチは、5~12歳の利用を想定した製品で、スマートフォンを持たない子どもと保護者の連絡手段を提供する。ビデオ通話と音声通話、現在地の確認、設定した範囲から離れた場合の通知、SOSボタンを備える。
IP67の防水・防じん性能を持ち、授業中に一部機能を停止するスクールモードにも対応する。管理にはサブスクリプション料金のかからないHama Protectアプリを使用する。Hamaは、関連データをドイツ国内のサーバーに保存すると説明している。希望小売価格は129ユーロで、ブラック、ブルー、ベリーの3色を用意する。
アウトドア向けスマートウォッチ「Vertex」は、デュアルバンドGPS、気圧計、コンパス、オフライン地図、ルート作成・案内機能を備える。1.48インチのAMOLEDディスプレイにはCorning Gorilla Glassを採用し、LEDライトも搭載する。Hamaの公称電池駆動時間は最大12日である。
オフライン地図は携帯電話回線の届かない場所でもナビゲーションに利用できるが、収録地域や地図の更新方法などは購入地域向けの製品仕様を確認する必要がある。
■Matter対応を進めるスマートホーム
Hamaによると、同社のスマートホーム製品の4分の3がMatterに対応している。MatterはConnectivity Standards Allianceが策定する、異なるメーカーやスマートホーム基盤の間で機器を連携させるための接続規格である。
2026年6月に公開されたMatter 1.6では、双方向NFC通信を使った機器設定や、複数の認証済みコントローラーで一つのMatterネットワークを共同管理する「Joint Fabric」などが追加された。
Matterの新機能は、規格が公開された時点ですべての製品や管理プラットフォームで利用できるわけではない。メーカーやプラットフォームによって導入時期が異なるため、購入時には製品が対応するMatterのバージョンと、利用するスマートホーム環境での対応状況を個別に確認する必要がある。
Hamaの発表では、Hama Homeアプリで1台の機器を利用するユーザーは約50万人、2台を利用するユーザーは23万5000人超、3台を利用するユーザーは15万人超となっている。これらはHamaが公表した自社集計値である。
■欧州向け展示、日本での展開は未発表
今回の展示では、健康管理、音声AI、充電、子どもの見守り、アウトドア、スマートホームという複数の分野を一つの製品群として提示した。Hamaが従来のアクセサリー事業を基盤に、アプリや共通規格を利用するコネクテッド製品へ事業領域を広げていることがうかがえる。
一方、Ring Oneをはじめとする各製品について、日本向けの発売日、販売価格、対応アプリ、電源仕様などは発表されていない。Hama製品は日本でも正規代理店を通じて販売されているが、IFA 2026で紹介された製品を国内で展開するかは現時点で不明である。
欧州で購入を検討する場合、Ring Oneではサイズと装着感、Passion Clarity AIでは正式な発売時期、Power Pack Foldでは利用地域の電源仕様、スマートホーム製品ではMatterの対応バージョンと管理プラットフォームとの互換性が主な確認点となる。
元記事: Hama Turns IFA 2026 Into Its Ecosystem Launch: Smart Ring, AI Audio, Smart Home
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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