Samsung、IFA 2026で独自会場戦略 開発中の省エネ洗濯機と1,100Hz対応「Odyssey G6」を展示

2026年9月4日 20:39

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記事提供元:Tech Times

写真:luboivanko © 123RF.com

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Samsungは、IFA 2026の開催に合わせ、ベルリン中心部のフンボルト・カレで独自展示「Samsung Connect」を開催している。会場では、欧州のエネルギー効率クラスAの最低要件を最大70.2%下回る消費電力量を目指す洗濯機や、最大1,100Hzに対応する次世代ゲーミングモニター、テレビ、モバイル製品などを披露した。

IFA 2026は9月4日から8日までメッセ・ベルリンで開かれる。一方、Samsung Connectの開催期間は9月2日から6日までで、Samsungは従来の大規模な展示会場出展とは異なる形で、報道関係者や流通・事業パートナーに製品を紹介している。

■IFAのメイン展示会場から独自会場へ

Samsungはベルリンのミッテ区にあるフンボルト・カレを拠点に、テレビ、ゲーミングモニター、生活家電、スマートフォン、ウェアラブル製品を横断した展示を行っている。今回の構成は、メッセ・ベルリンの展示ホールに大規模なブースを設けてきた従来の出展方法からの転換となる。

Samsungは2026年1月のCESでも、ラスベガス・コンベンション・センターではなくウィン・ラスベガスに独自の展示スペースを設けた。IFAでも同様に、来場者を絞った環境で製品説明や商談を行う形式を採用している。

ただし、SamsungがIFAとの関係を解消したわけではない。同社はメッセ・ベルリンのPalais am Funkturmに設けられたコンテンツ制作者向けエリア「IFA Creator Hub」のメインスポンサーを務め、IFA公式の出展者情報にもコンテンツ制作エリアやミーティングルームでの参加が掲載されている。

独自会場では製品ごとに時間をかけた説明や商談を行いやすい一方、メッセ・ベルリンに集まる来場者が複数メーカーの製品を一度に比較できる環境からは距離が生じる。CESとIFAで相次いで採用したこの形式が、今後もSamsungの展示会戦略として続くかが注目される。

■クラスAの基準を最大70.2%下回る洗濯機

生活家電分野では、容量10kgの「Bespoke AI Washer A-70%」が展示された。Samsungによると、欧州のエネルギー効率クラスAに必要な最低基準と比べ、消費電力量を最大70.2%削減するよう設計されている。

Samsungの社内試験では、エネルギー効率指数を示すEEIが15.5、100回の洗濯サイクル当たりの消費電力量が15.3kWhだった。容量10kgの洗濯機がEU規則に基づくクラスAに分類されるための基準はEEI 52以下である。

この数値はEco 40-60プログラムを使ったSamsungの社内試験に基づいており、欧州製品登録データベースへの登録に先立つ最終試験は今後行われる。使用環境によって結果が変わる可能性もある。

Samsungは、モーター効率、熱管理、洗濯サイクル設計の改善を組み合わせて消費電力量を抑えたとしている。同社はIFA 2024でA-55%モデル、IFA 2025でA-65%モデルを披露しており、今回は洗濯容量を従来モデルの9kgから10kgへ増やしながら、効率の向上を目指した。

もう一つの新製品は、外形の奥行きを欧州で一般的な600mmに抑えながら、容量13kgのドラムを採用したBespoke AI Washerである。SpaceMax技術によって内部構造を見直し、本体の外形寸法を大きくせずにドラム容量を広げている。

13kgモデルは、洗剤投入口と一体化した大型タッチディスプレイも備える。洗濯コースや接続機能を操作できるほか、SmartThingsを利用する場合はWi-Fi接続とSamsungアカウントが必要となる。

両モデルには、洗濯終了後にドアを徐々に開いてドラム内の湿気を逃がす「Auto Open Door」も搭載される。いずれも開発段階の展示モデルで、仕様は変更される可能性があり、発売地域や時期、価格は決まっていない。

■標準クラスにもフラットデザインを展開

Samsungは、新しい24インチのフロントロード式洗濯機にもフラットデザインを広げる。これまで一部の上位モデルで採用してきた意匠を、より幅広いラインナップへ展開する取り組みとなる。

前面の突出を抑えて外観を均一にしたほか、ドアを大型化し、開く角度も広げた。洗濯物を出し入れしやすくするとともに、キッチンやユーティリティルームの内装になじみやすい外観を目指している。

新モデルには、ドラム内へ水を噴射する「Bubble Shot」と、洗剤を空気や水と混ぜて泡状にする「Ecobubble」も搭載される。Samsungの社内試験では、Bubble Shotによる洗濯時間の短縮や、EcobubbleとAI Energy Modeを組み合わせた場合の省エネルギー効果が確認されたという。

これらの結果は、Samsungが指定したモデルや動作モードを使った社内試験に基づく。洗濯物の種類や使用条件によって結果が異なる場合がある。24インチモデルも開発段階の展示品で、販売地域や価格は発表されていない。

■HD時に最大1,100Hzとなる「Odyssey G6」

ゲーミングモニターでは、Samsungが2027年モデルとして位置づける次世代Odysseyシリーズが展示された。中心となる27インチの「Odyssey G6」は、Dual ModeによってHD解像度で最大1,100Hz、QHD解像度で最大600Hzのリフレッシュレートに対応する。

最大1,100Hzを利用できるのは1280×720ピクセルのHD表示時で、2560×1440ピクセルのQHD表示では最大600Hzとなる。パネルはFast IPSで、Samsung公称の応答速度は1msである。

高いフレームレートを優先する競技志向のゲームではHD・1,100Hz、解像感を重視する場合はQHD・600Hzというように、用途に応じて表示モードを切り替えられることが特徴となる。Odyssey G6は2026年後半に世界各地で発売される予定だが、具体的な時期は市場によって異なり、価格は発表されていない。

■3モデルをそろえた次世代OLED Odyssey

「Odyssey OLED G9」は、49インチのDual QHDモニターで、5120×1440ピクセル時に最大360Hz、Dual HDの2560×720ピクセル時に最大720Hzで動作する。第5世代QD-OLED Penta TandemパネルとRGBストライプ配列を採用し、応答速度は0.03ms GtG、曲率は1000Rである。

Samsungによると、G9の5層構造パネルは前世代に比べて効率が最大1.3倍、寿命が最大2倍となる。ピーク輝度は、4K解像度における画面面積3%の表示条件で最大1,300ニトとしている。

32インチの「Odyssey OLED G8」は、UHDの3840×2160ピクセルで最大360Hz、QHDで最大520Hz、FHDで最大680Hzの3モードに対応する。第5世代QD-OLED Penta Tandemパネルを採用し、応答速度は0.03ms GtGである。

42インチの「Odyssey OLED G7」は、4K解像度、165Hz、1000Rの曲率を組み合わせた16対9の曲面OLEDモニターである。Samsungは、42インチの16対9曲面OLEDゲーミングモニターとして世界初としている。

G7、G8、G9を含む次世代Odysseyシリーズの販売時期と価格は市場ごとに異なり、詳細は後日発表される予定である。

■Micro RGBとSamsung TV Plusも展示

テレビ分野では、微小な赤、緑、青のLEDを個別に発光させる「Micro RGB」シリーズを展示している。SamsungのMicro RGB技術は、100マイクロメートル未満のRGB LEDを光源として使用し、色と明暗を細かく制御する。

2026年の製品ラインナップには55インチ、65インチ、75インチ、85インチ、100インチ、115インチの各サイズが用意される。SamsungはCES 2026で130インチのMicro RGBモデルも披露していた。

同社のテレビ向け対話型AI機能「Vision AI Companion」は、視聴中のコンテンツに関する質問への回答や関連情報の表示、コンテンツの検索などに用いられる。大規模言語モデルを利用した複数のAI機能とBixbyを組み合わせ、自然な言葉による操作を目指している。

無料広告付きストリーミングテレビサービスの「Samsung TV Plus」は、Samsungの発表によると、世界の月間アクティブユーザー数が1億人を超えた。対応状況や提供コンテンツは地域によって異なる。

■「Samsung Galaxy S26 FE」も展示

モバイル分野では、9月4日から一部市場で販売が始まる「Samsung Galaxy S26 FE」が展示された。Galaxy S26シリーズとして初めて、発売時からAndroid 17ベースのOne UI 9を搭載する。

ディスプレイは6.7インチのFHD+ Dynamic AMOLED 2Xで、最大リフレッシュレートは120Hz、ピーク輝度は1,900ニトである。プロセッサには3nmプロセスのExynos 2500を採用する。

背面カメラは約5,000万画素の広角、約1,200万画素の超広角、光学3倍ズーム対応の約800万画素望遠で構成される。前面には約1,200万画素カメラを備える。バッテリー容量は4,900mAhで、最大45Wの有線充電と15Wのワイヤレス充電に対応する。

Samsungは、最大7世代のOSアップグレードと、世界発売日から7年間のセキュリティアップデートを提供するとしている。実際の更新時期は、端末、通信事業者、市場によって異なる場合がある。

カラーはブルーベリー、グラファイト、ピスタチオの3色で、色やストレージ構成の展開は市場によって異なる。Samsungの日本向け発表はグローバル発売の案内にとどまり、9月4日時点で日本での発売日、価格、販売方法は明らかにされていない。

独自会場にはこのほか、「Samsung Galaxy Z Fold8 Ultra」「Samsung Galaxy Z Fold8」「Samsung Galaxy Watch Ultra2」「Samsung Galaxy Watch9」「Galaxy Book6」なども展示されている。

■製品展示と会場戦略の双方に注目

Samsung Connectでは、消費電力量と容量の両立を目指す洗濯機、高解像度と高リフレッシュレートを切り替えられるモニター、対話型AIを組み込んだテレビなど、複数の製品分野を一つの会場に集めている。

同時に、Samsungは大規模展示会のメインホールにブースを構える方式から、独自会場を中心とする方式へと軸足を移した。製品の発売地域や価格が決まっていない開発段階の展示も多いが、CESに続いて独自会場を選んだことは、同社が展示会での情報発信や商談のあり方を見直していることを示している。

元記事: Samsung Exits IFA Main Floor, Brings Flat-Design Washers and 1,100Hz Monitor to Berlin Venue

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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