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Acer、フルHD・1000HzモニターをIFA 2026で発表 Packard Bellも100周年で再始動

(Acer.com)[写真拡大]
Acerは9月2日、ドイツ・ベルリンで開催した「next@acer」において、ゲーミングモニター、ノートPC、小型AIデスクトップ、携帯型ゲーミングPCなどの新製品とコンセプトを発表した。24.5インチのフルHDパネルを1000Hzで駆動する「Predator XB253Q U1」のほか、修理や部品交換をしやすくした「Acer Vero 16」、NVIDIA RTX Spark搭載の小型デスクトップデザインなどが披露された。
Acer傘下のPackard Bellも、ブランド創立100周年に合わせて新たな製品群を発表し、欧州市場を中心とするライフスタイルテクノロジーブランドとして再始動する。各製品の仕様、価格、発売時期は地域によって異なり、日本で発売する場合の詳細は決定後に案内される。
■フルHDで1000Hzに対応する「Predator XB253Q U1」
Predator XB253Q U1は、24.5インチのフルHD IPSパネルを採用し、1000Hzのリフレッシュレートに対応するゲーミングモニターだ。AcerがフルHDと1000Hzを組み合わせたモニターを発表するのは今回が初めてとなる。
同社独自の残像低減技術「Visual Response Boost Pro」を備え、同機能の利用時には最小0.3msの応答速度をうたう。画面への光の映り込みを抑えるCircular Polarizer技術のほか、AMD FreeSync PremiumとNVIDIA G-SYNC Compatibleに対応する。
色域はDCI-P3を90%、sRGBを99%カバーし、VESA DisplayHDR 400認証を取得している。高速なリフレッシュレートを生かせる競技性の高いゲームを主な用途に据えた製品である。
北米価格は1099.99ドルで、1ドル159円で換算すると約17万5000円となる。欧州・中東・アフリカ地域では1099ユーロから。いずれも2027年第1四半期の発売を予定している。日本での価格と発売時期は発表されていない。
■解像度と速度を切り替えられる新型モニター
AcerはPredator XB253Q U1以外にも、Predator、Nitro、ProDesignerの各ブランドで新型モニターを発表した。
31.5インチの「Predator X32 V3」は、5層構造のPenta Tandem QD-OLEDパネルを採用し、4K解像度と180Hz駆動に対応する。VESA DisplayHDR True Black 400認証を取得し、DCI-P3を99%カバーする。北米では899.99ドル、欧州・中東・アフリカ地域では899ユーロからで、2027年第1四半期に発売する予定だ。
「Nitro XV275X P」は、2304分割のMini LEDバックライトを備えた5K・165Hz対応モデルである。解像度とリフレッシュレートを切り替えるDynamic Frequency and Resolution機能により、QHDでは最大330Hzに対応する。北米価格は1199.99ドルからで、2027年第1四半期の発売を予定している。
「Nitro XV275U Z2」は、QHD・275Hz、フルHD・360Hz、HD・520Hzの3モードを切り替えられる。1152分割のMini LEDバックライトとHDR1000に対応し、北米では329ドルから、2026年第4四半期に発売される予定だ。
27インチの「Predator XB273K V7」は、4K・160HzとフルHD・500Hzを切り替えられるデュアルモードモデルで、北米価格は449.99ドルから。2026年第4四半期の発売を予定している。
クリエイター向けの「ProDesigner PE270X P」は、工場出荷時に色調整された27インチ5Kモニターだ。2304分割のMini LEDバックライト、VESA DisplayHDR 1400、色差Delta E 1未満の精度を特徴とする。
■紙に近い表示を目指した13.3インチePaperモニター
「Acer EP130K」は、13.3インチの電子ペーパーディスプレイを採用したポータブルモニターだ。モノクロ表示では最大3200×2400、カラー表示では最大1600×1200の解像度に対応する。
タッチ操作とスタイラス入力に対応し、表示内容を電源を切った後も保持できる電子ペーパーの双安定性を生かして消費電力を抑える。屋内だけでなく日光下でも読みやすい表示を目指しており、文書の閲覧や確認、長時間の集中作業などを想定する。日本での発売、価格は発表されていない。
■工具なしで内部にアクセスできる「Acer Vero 16」
16インチノートPC「Acer Vero 16」(V16-I71/V16-I71T)は、修理や部品交換のしやすさを重視した設計を採用する。底面のラッチを操作すると工具を使わずにカバーを開けられ、バッテリーとSSDを利用者が交換できる。
外部ヒンジや本体側面のI/Oポートカバーも取り外せる構造とし、底面には修理やアップグレードの手順を図で示したガイドを刻印した。Acerは、同じ筐体で少なくとも2世代のプロセッサーアップグレードをサポートする方針を示している。
プロセッサーにはIntel Core Ultraシリーズ3を採用し、上位構成ではCore Ultra X9 388Hを搭載する。Acerの公称値では、プラットフォーム全体のAI演算性能は最大180TOPSとなる。Copilot+ PCに位置付けられ、Windows 11のオンデバイスAI機能に対応する。
ディスプレイは最大2880×1800ドットの16インチOLEDで、タッチ対応モデルと非対応モデルを用意する。最大32GBのLPDDR5Xメモリ、最大512GBのSSD、71Whバッテリーを搭載可能で、Thunderbolt 4を2基、USB Type-Aを2基備える。
天板とパームレストには、産業由来の再生アルミニウムを50%、低炭素アルミニウムを50%使用する。底面カバーには消費者使用後の再生プラスチックを60%、ディスプレイベゼルには同30%を使用し、筐体はMIL-STD-810Hに基づく試験を通過している。欧州・中東・アフリカ地域では2027年第1四半期に発売予定で、日本での価格と発売時期は未定だ。
■最大1PFLOPSをうたう小型デスクトップデザイン
「Acer SFF RTX Spark」は、NVIDIA RTX Sparkスーパーチップを搭載する小型デスクトップのデザインコンセプトだ。最大20コアのNVIDIA Grace CPU、最大6144基のCUDAコアを備えるBlackwell RTX GPU、最大128GBのユニファイドメモリを組み合わせる。
CPUとGPUはNVLink-C2Cで接続され、単一のメモリ領域を共有する。CPU側とGPU側で分離されたメモリ間のデータ移動を減らせる構造であり、大規模なAIモデルやコンテンツ制作データをローカル環境で扱う用途を想定する。
Acerによると、AI演算性能は最大1PFLOPSに達する。AI開発者、クリエイター、ゲーマーを対象としているが、今回は完成した市販製品ではなくデザインの披露であり、最終的な仕様、価格、発売時期は発表されていない。
■7インチ携帯型ゲーミングPC「Predator Atlas 7」
「Predator Atlas 7」(PA07-I51)は、Windows 11を搭載する7インチの携帯型ゲーミングPCだ。1920×1080ドット、120Hz、可変リフレッシュレート対応のタッチディスプレイを備え、ピーク輝度は500ニトとなる。
上位構成ではIntel Arc G3 ExtremeプロセッサーとIntel Arc B390グラフィックスを搭載する。メモリは最大24GBのLPDDR5X、ストレージは最大1TBのPCIe 4.0 NVMe SSD、バッテリー容量は最大80Whだ。80Whモデルの重量は750g未満、60Whモデルは700g未満となる。
冷却機構には2基のファンを採用し、そのうち1基は厚さ0.1mmの金属製ブレードを89枚備えるPredator AeroBladeファンとなる。TMR方式のジョイスティックを選択でき、アナログトリガーにはホール効果センサーを採用する。Thunderbolt 4を2基、UHS-II対応microSDカードスロット、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4も備える。
北米では2026年第4四半期、欧州・中東・アフリカ地域では同年11月から発売する予定だ。価格と日本での展開は発表されていない。
同時に披露された「Project DualPlay Mini」は、8インチの携帯型ゲーム機と小型ノートPCの形態を切り替えられるコンセプトデバイスだ。回転式ヒンジと物理キーボードを備えるが、製品化や発売時期は決まっていない。
■Packard Bellが100周年に合わせて再始動
Acer傘下のPackard Bellは、1926年の創立から100周年となる2026年にブランドを刷新した。「Tech it easy」を掲げ、日常生活で使いやすい製品を手頃な価格で提供するライフスタイルテクノロジーブランドとして、欧州市場を中心に展開する。
新しいロゴは点を組み合わせた図案の中に「P」と「B」を表現した。製品や広告にはオレンジ、紫、緑、黄色を中心とする鮮やかな色を採用する。
最初の製品群を代表する「DotBook」は、ブラウジング、動画視聴、日常的な作業を想定した14.5インチノートPCで、欧州では2026年第4四半期から499ユーロで販売する予定だ。
「DotLoop」は、スーツケース型のレコードプレーヤーで、内蔵スピーカー、RGBライティング、Bluetooth接続などに対応する。欧州では2026年9月から149ユーロで販売される。
このほか、Bluetoothスピーカー「DotTune」、4Gフィーチャーフォン「DotLine」、オーディオグラス「DotLook」、ヘッドホン「DotBass」、キーボードとマウスのセット「DotCombo」、リングライト「DotShine」などを展開する。初期製品群は欧州・中東・アフリカ地域を対象とし、米国と日本での発売は発表されていない。
■AMD採用の裸眼3DノートPC「Aspire G 3D 16」
「Acer Aspire G 3D 16」(AG3D16-81M)は、Acerの裸眼3D表示技術「SpatialLabs」に対応する16インチノートPCだ。AMD Ryzen AI Max+ 395プロセッサー、AMD Radeon 8060Sグラフィックス、最大128GBのメモリを搭載する。
ディスプレイ部分に組み込まれた2基のアイトラッキングカメラで利用者の目の位置を追跡し、表示する左右の映像を調整して奥行きを表現する。2Dコンテンツを3D表示に変換する機能も備え、クリエイティブ作業、ゲーム、映像視聴などへの利用を想定する。
3D表示時の解像度は片目当たり1920×2400ドットとなる。Acerは建築物の可視化や医療教育なども用途として挙げている。価格と発売時期、日本での提供予定は発表されていない。
■電動キックスクーターや周辺機器も発表
オフロード走行を想定した電動キックスクーター「Predator ES Thunder Pro」は、定格500W、ピーク1600Wのモーター、10インチタイヤ、トラクションコントロールを備える。航続距離は同社公称で最大70kmだ。
このほか、薄型軽量ノートPC「Swift Blade 14」、Androidタブレット、3画面を持ち運べる「Acer PD163Q P3」、5G対応ドングル「Acer Connect D5P」なども発表された。
Acerは1976年に台湾・新竹でMultitechとして設立され、1987年に現在の社名へ変更した。創業50周年となる今回の発表では、ゲーミング、ローカルAI、修理しやすいPC、ディスプレイ、モビリティー、ライフスタイル製品まで事業領域の広がりを示した。IFA 2026は9月4日から8日までベルリンで一般公開される。
元記事: Acer IFA 2026: First 1080p 1000Hz Monitor Arrives as Packard Bell Comes Back
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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