AtariとActivision、2600向け名作ゲーム39本を実物カートリッジで復刻―約47年の歴史をつなぐコレクション

2026年8月27日 12:46

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記事提供元:Tech Times

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Atariは、ActivisionがAtari 2600向けに発売したクラシックゲーム39作品を、実物のカートリッジとして復刻する「Atari x Activision Collection」を発表した。『Pitfall!』『River Raid』『Kaboom!』『H.E.R.O.』などを収録し、オリジナルのAtari 2600と7800に加え、現行の互換機「Atari 2600+」「Atari 7800+」にも対応する。

製品は単品のStandard Editionと、全39作品を4つに分けたDeluxe Collectionなどで展開される。Atari公式サイトでは予約を受け付けており、最初の製品は2026年11月から順次出荷される予定だ。価格は米ドルで案内されており、日本向け価格や国内での販売方法は発表されていない。

■Atariを離れた開発者たちが築いたActivision

Activisionの歴史は、Atariでゲーム開発を担っていたデビッド・クレーン、アラン・ミラー、ボブ・ホワイトヘッド、ラリー・カプランの4人が、開発者へのクレジット表記や成果に応じた報酬を求めたことから始まった。

クレーンの回想によると、4人が担当したゲームは、ある年のAtariのカートリッジ売上高の60%を占めていた。クレーン自身も、自ら開発したゲームが2,000万ドル(約31億8,000万円、1ドル=159円換算)を超える売上高を生み出した一方、年俸は2万ドル(約318万円)で、作品には開発者名が表示されなかったと振り返っている。

4人はAtari経営陣に、パッケージへの氏名掲載とロイヤルティの導入を求めたが、提案は受け入れられなかった。クレーンとミラーは1979年8月にAtariを離れ、ホワイトヘッドとカプランも合流した。音楽業界出身のジム・レヴィとともに立ち上げたActivisionは、家庭用ゲーム機向けソフトをハードメーカーから独立して開発、販売する初期のサードパーティー企業となった。

Atariは1980年、Activisionを相手取って訴訟を起こした。法的対立を経てもActivisionはAtari VCS、後のAtari 2600向けソフトの開発を続け、1980年には最初の製品を発売した。こうした事業モデルは、ハードメーカー以外の企業が家庭用ゲーム機向けソフトを供給する市場を切り開くことになった。

今回のコレクションは、かつてAtariを離れた開発者たちが築いたActivisionの初期作品を、Atariブランドのカートリッジとして改めて販売する企画となる。現在のActivision PublishingはMicrosoft傘下であり、2026年の製品には同社のライセンス表記が付されている。

■Standard Editionは12作品を計画

Standard Editionは、黒いAtari 2600用カートリッジと新しいフルカラー説明書を組み合わせた単品版で、各34.99ドル(約5,560円、1ドル=159円換算)となる。

対象となる12作品は、『Pitfall!』『River Raid』『MegaMania』『Enduro』『Kaboom!』『H.E.R.O.』『Keystone Kapers』『Private Eye』『Pressure Cooker』『River Raid II』『Pitfall II: Lost Caverns』『The Activision Decathlon』だ。

このうち、Atariが2026年11月出荷分としてまとめて販売しているのは最初の10作品で、『Pitfall II: Lost Caverns』と『The Activision Decathlon』のStandard Editionは「Coming Soon」と案内されている。

■全39作品を収める4つのDeluxe Collection

全39作品のDeluxe Editionは、テーマ別の4セットに分けて発売される。各セットの価格は249.99ドル(約3万9,750円、1ドル=159円換算)で、作品ごとにカラーカートリッジ、フルカラー説明書、織りワッペン、エナメルピンが付属する。

・Treasure Collection(2026年11月出荷予定、10作品)
『Pitfall!』『River Raid』『MegaMania』『Dragster』『Freeway』『Grand Prix』『Chopper Command』『Sky Jinks』『Barnstorming』『Dolphin』

・Speed Collection(2027年春出荷予定、10作品)
『Enduro』『H.E.R.O.』『The Activision Decathlon』『Boxing』『Checkers』『Fishing Derby』『Skiing』『Laser Blast』『Stampede』『Tennis』

・Secrets Collection(2027年夏出荷予定、9作品)
『Keystone Kapers』『Kaboom!』『Private Eye』『Starmaster』『Spider Fighter』『Seaquest』『Bridge』『Oink!』『Ice Hockey』

・Victory Collection(2027年秋出荷予定、10作品)
『Pitfall II: Lost Caverns』『River Raid II』『Pressure Cooker』『Plaque Attack』『Robot Tank』『Crackpots』『Frostbite』『Space Shuttle: A Journey Into Space』『Beamrider』『Cosmic Commuter』

4セットをまとめた「Ultimate Deluxe Set」は999.96ドル(約15万9,000円、1ドル=159円換算)で、予約特典として12枚の限定メタルトレーディングカードが付属する。各Deluxe Collectionは完成したものから順次発送され、カードも各回3枚ずつ同梱される。

■オリジナルの2600と7800にも対応

Atariによると、今回のカートリッジは現行の「Atari 2600+」「Atari 7800+」だけでなく、オリジナルのAtari 2600とAtari 7800でも使用できる。

Atari 2600+は、Atari 2600用と7800用のカートリッジを読み込み、HDMI接続のテレビでプレイできる現行機種だ。今回の製品は、ダウンロード専用の復刻版ではなく、対応機のカートリッジスロットに挿入して使用する個別の物理製品として提供される。

作品によって対応するコントローラーは異なる。基本的にはジョイスティックを使用し、『Kaboom!』ではパドルコントローラーにも対応する。プレイ人数は作品ごとに1人または2人となる。

■『Pitfall!』や『River Raid』を再びカートリッジ化

コレクションには、Activision初期を代表する作品が数多く含まれる。デビッド・クレーンが開発した1982年の『Pitfall!』は、ジャングルを舞台に主人公Pitfall Harryを操作するアクションゲームで、その後の横視点アクションやプラットフォームゲームにつながる代表作の一つとなった。

同じく1982年に発売された『River Raid』は、キャロル・ショーが開発した縦スクロール型のアクションゲームだ。川に沿って戦闘機を操縦し、燃料を管理しながら敵や橋を攻撃する構成で知られる。

単品版では、当時を意識した黒いカートリッジと新しい説明書を採用する。Deluxe Editionでは作品ごとに異なる色のカートリッジと収集用特典を組み合わせ、プレイ用の復刻製品であると同時に、Activision初期の作品群をまとめたコレクター向け商品として展開する。

■物理メディアを前面に出した復刻企画

ゲーム販売のデジタル化が進むなか、今回の企画は39作品をそれぞれ独立したカートリッジとして再生産する点を特徴としている。既存作品を1本のマルチゲームカートリッジやダウンロード商品にまとめるのではなく、作品ごとのパッケージや説明書を用意した。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、2028年1月以降に発売するPlayStation向け新作について、物理ディスクの生産を終了する方針を発表している。そうした業界全体のデジタル移行とは対照的に、Atariはオリジナル機でも使用できるカートリッジと収集用特典を組み合わせ、レトロゲームの物理的な所有体験を商品価値として打ち出している。

一方、Standard Editionは1作品34.99ドルであり、全39作品を収めるUltimate Deluxe Setは約1,000ドルに達する。価格構成からも、単に作品をプレイしたい利用者だけでなく、新品の公式カートリッジやパッケージ、付属品をそろえたいコレクターを主な対象とした企画であることが分かる。

■注目ポイントQ&A

●当時のAtari 2600実機でプレイできますか?

はい。Atariは、オリジナルのAtari 2600と7800、現行のAtari 2600+と7800+を対応機種として案内しています。作品によって使用できるコントローラーが異なり、『Kaboom!』ではパドルコントローラーにも対応します。

●39作品をすべて単品で購入できますか?

いいえ。Standard Editionとして単品販売が計画されているのは12作品です。39作品すべてをそろえる場合は、Treasure、Speed、Secrets、Victoryの4つのDeluxe Collectionを購入するか、4セットをまとめたUltimate Deluxe Setを選ぶ必要があります。

●Standard Editionはすべて2026年11月に出荷されますか?

12作品のうち10作品は、2026年11月出荷の単品版またはAll-Star Bundleに含まれています。『Pitfall II: Lost Caverns』と『The Activision Decathlon』の単品版は、Atari公式サイトで「Coming Soon」と案内されています。

元記事: Atari x Activision Collection Launches: 39 Physical Cartridges From Gaming’s Rebels

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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