ミロク情報サービス、1Q増収・大幅増益と順調、サブスク伸長で通期営業・経常増益予想を維持

2026年8月3日 07:39

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  ミロク情報サービス<9928>(東証プライム)は7月31日に27年3月期第1四半期連結業績を発表した。増収・大幅増益と順調だった。新規顧客の開拓とサブスクリプションモデルの推進により、ストック型のサービス収入が大幅に増加した。そして通期の営業・経常増益予想を据え置いた。サブスクリプションモデルの推進によってストック収益が積み上がることが予想され、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は下値固め完了して戻り歩調だ。高配当利回りも支援材料であり、出直りを期待したい。

■27年3月期営業・経常増益予想で1Q順調

 27年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比8.2%増の125億14百万円、営業利益が25.2%増の15億57百万円、経常利益が22.7%増の15億69百万円、親会社株主帰属四半期純利益が13.9%増の10億19百万円だった。

 増収・大幅増益と順調だった。新規顧客の開拓とサブスクリプションモデルの推進により、ストック型のサービス収入が大幅に増加した。売上総利益率は3.2ポイント上昇した。なお特別利益に投資有価証券売却益41百万円を計上した。

 売上高の内訳はストック型のサービス収入が18.3%増の58億95百万円(各種ERP製品サブスク等のソフトウェア使用料収入が35.5%増の30億45百万円、会計事務所向け総合保守サービスTVSが0.9%増の6億65百万円、企業向けソフトウェア運用支援サービス収入が5.8%増の16億05百万円、ハードウェア・ネットワーク保守サービス収入が6.0%増の4億64百万円、サプライ・オフィス用品が4.1%減の1億14百万円)で、フロー型のシステム導入契約売上高が0.1%増の58億63百万円(ハードウェアが18.8%減の12億87百万円、ソフトウェアが7.3%増の24億55百万円、ユースウェアが6.9%増の21億19百万円)だった。その他は3.7%増の7億56百万円だった。

 ソフトウェア使用料収入が、各種ERP製品サブスクリプションモデルの伸長により大幅増収となった。ERP事業におけるサブスクリプション指標として、26年6月時点のソフト使用料クラウド・サブスクARR(各四半期末月のソフト使用料課金収入×12カ月)は前年同期比34.5%増の122億39百万円で、このうち主力ソフトサブスク・IaaSは47.1%増の61億83百万円となった。また主力ERP製品のサブスク契約社数は54.4%増の7207社、ARPU(26年6月末時点の1顧客あたりソフト使用料課金収入平均値)は低価格ERP製品の増加により4.7%減の857千円、主力ERP製品のサブスク比率は44.2%(企業系に限ると約59%)となった。

 通期の連結業績予想については前回予想(26年5月15日付の期初公表値)を据え置いて、売上高が前期比10.0%増の538億円、営業利益が8.3%増の72億30百万円、経常利益が7.4%増の73億80百万円、親会社株主帰属当期純利益が11.0%減の48億10百万円としている。配当予想も据え置いて前期比5円増配の65円(期末一括)としている。連続増配で予想配当性向は40.5%となる。

 27年3月期は親会社株主帰属当期純利益が前期計上の投資有価証券売却益が剥落して減益だが、増収、営業・経常増益で連続増配予想としている。ストック収益の積み上げによって売上原価・販管費の増加を吸収する。

 売上高の内訳計画はストック型のサービス収入が13.4%増の240億09百万円(各種ERP製品サブスク等のソフトウェア使用料収入が24.6%増の125億85百万円、会計事務所向け総合保守サービスTVSが2.1%増の27億10百万円、企業向けソフトウェア運用支援サービス収入が3.9%増の64億円、ハードウェア・ネットワーク保守サービス収入が7.0%増の19億08百万円、サプライ・オフィス用品が12.9%減の4億04百万円)で、フロー型のシステム導入契約売上高が5.8%増の256億08百万円(ハードウェアが5.2%増の59億41百万円、ソフトウェアが6.3%増の114億79百万円、ユースウェアが5.4%増の81億87百万円)、その他が17.9%増の41億81百万円としている。

 サブスク等のソフトウェア使用料収入が大幅に増加する見込みだ。主力ERP製品サブスク契約社数は22.7%増の8000社の計画としている。なお主力ERP製品のサブスク型への移行に伴い、サービス収入の企業向けソフトウェア運用支援サービス収入、システム導入契約売上高のソフトウェアおよびユースウェアは伸び率鈍化または減少傾向となるが、27年3月期については25年10月に子会社化したSynergix社(シンガポール)の連結取り込みにより増収を見込んでいる。

 第1四半期の進捗率は売上高が23%、営業利益が22%である。サブスクリプションモデルの推進によってストック収益が積み上がることが予想され、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は戻り歩調

 株価は下値固め完了して戻り歩調だ。高配当利回りも支援材料であり、出直りを期待したい。7月31日の終値は1823円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS160円63銭で算出)は約11倍、今期予想配当利回り(会社予想の65円で算出)は約3.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1106円61銭で算出)は約1.6倍、そして時価総額は約589億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

【関連記事・情報】
【株式市場特集】金利上昇・円安・株安を味方に――決算で狙う銀行、中古車、証券株(2026/7/27)
【株式市場特集】ウナギ商戦が異例の熱気――値下げ、特大化、完全養殖で上場企業が競う(2026/7/26))
【株式市場特集】不動産株に再評価の芽、地価上昇と好決算で「代役バリュー株」浮上へ((2026/7/21)
FIFAワールドカップ2026閉幕、801億ドル経済圏の勝者は――熱狂を利益に変えた関連株を検証(2026/7/20)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事