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NYの視点:FRBの利上げが終了に近いとの見方が強まる、危機が利上げの代替との見方
記事提供元:フィスコ
*07:45JST NYの視点:FRBの利上げが終了に近いとの見方が強まる、危機が利上げの代替との見方
米連邦準備制度理事会(FRB)は3月連邦公開市場委員会(FOMC)で全会一致で25ベーシスポイント(BP)の利上げを決定し、政策金利であるFF誘導目標を4.75%-5%に設定した。同時に発表した最新のスタッフ予想でのピーク金利は5.25%で、引き締めサイクル終了が近いことを示唆。もし、金融危機がなければ5.75%または、6%近くまで引き上げられたと見られるが、金融混乱は50BP利上げの代替となると考えられている。
第1四半期の米国経済の伸びは強く、アトランタ連銀は3.2%成長を予想。FRBが23年通期の成長率0.4%しているということは下半期に成長がマイナスになることになる。
成長鈍化や銀行緊張でも、失業率は低水準を維持、インフレも高止まりするとFRBは想定している。パウエル議長が注視しているとされる住宅を除いたコアPCEサービスでも、ディスインフレの進展を示唆する兆候は想定されていない。
利上げ停止に近づいたとの見方が強まる中、FRBのパウエル議長は共和党の非公式会合に29日出席。との程度金利が上昇するかとの質問に、FOMCの見通しによると、あと1回の利上げが予想されていると言及したにとどまったことが同会合出席者のハーン下院議員の話で明らかになった。
インフレや金融政策を巡る不透明感は依然高く、今週末に発表予定のコアデフレーターに注目が集まる。《CS》
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