神戸・名谷駅の商業施設「tete名谷」、6月30日に第1期開業へ

2023年3月30日 15:50

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北ゾーンの外観イメージ(JR西日本アーバン開発発表資料より)

北ゾーンの外観イメージ(JR西日本アーバン開発発表資料より)[写真拡大]

 JR西日本グループのJR西日本アーバン開発は、神戸市営地下鉄西神・山手線の名谷駅(神戸市須磨区中落合)で進めている商業施設「tete(テテ)名谷」の整備において、新築の北ゾーンを6月30日に第1期開業することを決めた。その後、駅舎が入る既存の南ゾーンをリニューアルし、2024年度中のグランドオープンを目指す。

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 北ゾーンは3階建て延べ約2,400平方メートル。出店する店舗は12店で、1階はドラッグストアの「オーエスドラッグ」、カフェの「タリーズコーヒー」、歯科医院の「名谷ステーションデンタル」など。2階は名谷駅定期券発売所、進学塾の「京進ハイスクール」、小中学生向けプログラミングスクールの「8×9プログラミング教室」など。3階はパーソルテンプスタッフが運営する職住近接オフィスの「ジョブシェアセンター」が入る。

 屋上には市民や地下鉄利用客の憩いの場となる広場が設置され、南ゾーンとはデッキで接続される。北ゾーンのエレベーターは地下鉄の始発から終電まで稼働し、駅のバリアフリー化を実現する。

 名谷地区は須磨ニュータウンの玄関口。須磨ニュータウンは高倉台、横尾、名谷、落合、白川台、北須磨の6団地で構成。面積約900ヘクタール、計画人口11万3,000人の大規模だが、急激な人口減少と高齢化の進行、明石市や西宮市など近隣への子育て世代流出が問題になっている。

 神戸市は阪神淡路大震災からの復興を終えたことを受け、市のブランドイメージ向上を目指す「リノベーション神戸」の対象区域に名谷地区を位置づけた。地区内で多世代が交流することを目指す「名谷活性化プラン」を策定し、駅の利便性向上と美装化を図るため、北ゾーン新築を含む本格的な駅商業施設のリニューアルを計画した。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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