埼玉・川口に商店街と一体の28階建て再開発ビル、5月グランドオープンへ

2023年3月23日 08:27

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完成した複合施設の外観(野村不動産発表資料より)

完成した複合施設の外観(野村不動産発表資料より)[写真拡大]

  • 施設の配置図(野村不動産発表資料より)
  • 施設の断面図(野村不動産発表資料より)
  • 商業・業務施設(1~3階)の配置図(野村不動産発表資料より)

 埼玉県川口市の川口栄町3丁目銀座地区市街地再開発組合と、参加組合員の野村不動産が進めていた川口栄町3丁目銀座地区第一種市街地再開発事業が完成した。隣接する川口銀座商店街(樹モール)と一体化した商業と共同住宅の複合施設で、商業施設は5月24日にグランドオープンを予定している。

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 複合施設は鉄筋コンクリート一部鉄骨地下2階、地上28階建て延べ約6万7,000平方メートル。JR川口駅から東へ約300メートルの、川口銀座商店街に面した約9,000平方メートルの敷地に整備された。

 1~3階は、店舗、医療施設、認可保育園など約40店が入居する商業施設で、「樹モールプラザ」と命名された。広さは約9,000平方メートル。川口銀座商店街の一部となり、商店街との相乗効果で地域のにぎわいを創出する。

 主な出店店舗はスーパーの「マルエツ」、ハンバーガーの「ロッテリア」、輸入食品の「ジュピター」、コンビニエンスストアの「ローソン」、ビヤバーの「ヱビスバー」、洋菓子の「銀座コージーコーナー」など。

 4~28階は3LDKの間取りを中心とした分譲マンション「プラウドタワー川口クロス」。総戸数481戸で、専有面積46.63~115.77平方メートル。ラウンジやシアタールームなど多様な共用スペースを備え、3月末から入居が開始される。

 駐車場は地下とタワーパーキングを合計して約230台分、駐輪場は約600台分が確保された。施設の周囲には緑化した歩道状空地を整備している。

 整備場所は川口市の中心商店街の一角でありながら、老朽化した建物が密集して防災面で課題が残っていたほか、不整形な敷地や未利用地もあった。このため、地元の有志が2006年から再開発に向けた勉強会をスタートさせ、2013年に準備組合、2018年に本組合を発足。2019年に権利変換計画が認可されたあと、2020年から新築工事に入っていた。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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