後場に注目すべき3つのポイント~新年度はひとまず値がさ株をけん引役に好発進

2021年4月1日 12:28

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記事提供元:フィスコ


*12:28JST 後場に注目すべき3つのポイント~新年度はひとまず値がさ株をけん引役に好発進
4月1日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反発、新年度はひとまず値がさ株をけん引役に好発進
・ドル・円は弱含み、円売りの調整で
・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がソフトバンクG<9984>

■日経平均は反発、新年度はひとまず値がさ株をけん引役に好発進

日経平均は反発。334.79円高の29513.59円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引
を終えている。

3月31日の米株式市場でNYダウは続落し、85ドル安となった。月末・四半期末とあっ
て利益確定の売りが目立ったほか、増税や債務拡大への懸念から上値は抑えられ、引
けにかけて下落に転じた。一方、ハイテクは売られ過ぎとの見方から買いが再燃し、
ナスダック総合指数は1.5%の上昇。また、フィラデルフィア半導体指数(SOX)は2.
6%の上昇となった。本日の東京市場でも値がさ株を中心に買いが先行し、日経平均は
263円高からスタートすると上げ幅を拡大。前場中ごろには29585.46円(406.66円高)
まで上昇する場面があった。

個別では、米ハイテク株高を受けてソフトバンクG<9984>が3%近く上昇。東エレク
<8035>、レーザーテック<6920>、エムスリー<2413>は4%前後の上昇となっている。米
社が半導体のキオクシアホールディングス買収を検討しているとの報道で東芝<6502>
が5%超の上昇。大規模な自社株買い実施を発表した第一生命HD<8750>は10%近く上
昇している。その他、売買代金上位では任天堂<7974>やソニー<6758>が堅調。また、
フィルカンパニー<3267>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、トヨタ自
<7203>や日立<6501>は軟調。決算発表のニトリHD<9843>はサプライズなしとの見方
から売りがかさみ、H2Oリテイル<8242>は大阪府に「蔓延防止等重点措置」が適用
される見込みから大きく下落。また、藤コンポ<5121>などが東証1部下落率上位に顔を
出している。

セクターでは、保険業、精密機器、電気機器などが上昇率上位。半面、鉄鋼、空運
業、電気・ガス業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の54%、対
して値下がり銘柄は42%となっている。

名実ともに新年度相場入りした本日の日経平均は、値がさ株をけん引役に堅調な展
開となっている。ソフトバンクG、東エレク、ファナック<6954>の3銘柄で日経平均を
約176円押し上げている。とはいえ、それ以外の売買代金上位の主力株も全般に堅調な
印象で、前引け時点で日経平均が+1.15%だったのに対し、東証株価指数(TOPIX)も+
0.62%となっている。バイデン米政権の積極的な財政政策を背景に米経済の先行きへ
の期待は根強く、日本でも日銀が今朝がた発表した3月の全国企業短期経済観測調査
(短観)で景況感の改善が確認され、さすがに売り一辺倒とはなりにくいだろう。半
導体業界に見られるような再編観測、それに第一生命HDの自社株買いなど株主還元
策もポジティブな印象だ。

しかし、米国では政府債務の増大、法人増税などへの懸念もあり、景気回復期待と
綱引きする格好で前日の米国株はまちまちとなった。バイデン米大統領は連邦法人税
率を21%から28%に引き上げることを提案した。また、前日の先物手口を見るとBofA
証券のTOPIX先物売り越しが継続しており、東京市場でも株式需給が期待どおり好転し
ていくかなお見極める必要があるだろう。日経平均の日足チャートを見ると、本日は3
月29日の取引時間中に付けた高値(29578.37円)を若干上回る場面があったものの、
まだ足元のもち合いレンジを明確に抜き出た感はない。

また、新興市場ではマザーズ指数が+2.34%で前場を折り返している。前日はマザー
ズ売買代金が1378億円と低迷するなかで続伸しており、目先の売りが一服したとの見
方はできそうだ。ただ、主力株が当面上値の重い展開になることを見越し、新興株に
個人投資家の物色が向き始めたのかもしれない。初値後の下落がきつかった直近IPO
(新規株式公開)銘柄の一角も反発しており、個人投資家の資金回転が改善してくる
か注目したい。
(小林大純)

■ドル・円は弱含み、円売りの調整で

4月1日午前の東京市場でドル・円は弱含み、110円後半から半ばに値を下げた。日経平均株価は堅調地合いとなったが、前日までの円売りを調整する動きが強まりドルやユーロなど主要通貨は対円で下落。一方、米10年債利回りは高水準を維持し、ユーロや豪ドルは対ドルでやや下押しされた。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円59銭から110円82銭、ユーロ・円は129円67銭から130円01銭、ユーロ・ドルは1.1721ドルから1.1733ドル。


■後場のチェック銘柄

・エスエルディ<3223>、 ティアンドエス<4055>など、3銘柄がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がソフトバンクG<9984>

■経済指標・要人発言

【経済指標】

・日・3月調査日銀短観・大企業製造業DI:5(予想:-1、12月:-10)
・日・3月調査日銀短観・大企業非製造業DI:-1(予想:-4、12月:-5)
・日・3月調査日銀短観・大企業全産業設備投資:前年度比+3.0%(予想:-1.4%、12月:-1.2%)
・豪・2月貿易収支:+75.29億豪ドル(予想:+98.72億豪ドル、1月:+96.16億豪ドル←+101.42億豪ドル)
・中・3月財新製造業PMI:50.6(予想:51.4、2月:50.9)

【要人発言】

・米証券取引委員会(SEC)
「アルケゴスの取引を巡り調査を開始」

・マクロン仏大統領
「4週間の全国ロックダウン発表、延長も」

<国内>
特になし

<海外>
・15:30 スイス・3月消費者物価指数(前年比予想:-0.3%、2月:-0.5%)《CS》

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