Defiプロジェクト「Loopring」【フィスコ・暗号資産コラム】

2021年3月5日 15:55

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記事提供元:フィスコ


*15:55JST Defiプロジェクト「Loopring」【フィスコ・暗号資産コラム】
Loopringは、レイヤー2(L2)の処理性能向上技術ZkRollupを用いたDEXである。ZKRollUpとは、暗号技術であるゼロ知識証明と、複数の取引を単一の取引にまとめあげるRollUpという技術を複合したソリューションである。RollUpでは、複数の取引をツリー状に統合した単一のハッシュ値だけをブロックチェーンに刻むことにより、処理スピードの増加を目指している。LoopringのL2 DEXアプリはUniswapのようなUIを持つ。Loopringはオーダブック型のL2 DEXのみを提供していたが、2020年12月のV2ローンチと同時にAMMモデルの提供を開始した。

2017年8月のICOでは、ガバナンストークンLRCの販売により約45億円を調達した。昨年夏頃からDeFiの手数料問題が浮上する中、Loopringの手数料が少額であることへの評価が高まり、LRC価格は好影響を受けた。Loopringプロトコル(AMM & オーダブック)があげた手数料収益は、80%が流動性提供者に、10%がシステムの保険ファンドへの資金供託者に、10%がLRC保有者に分配される。

LoopringのTVLは、全てのLoopring Walletにデポジットされている資金の総額である。現在のTVLは1億8,000万ドルで、DeFi Pulse上で24位である(3月5日時点)。V2のローンチ、AMMモデルの提供、LRCの流動性マイニングキャンペーンなどもあり、TVLが大幅に増加した。取引高も今年1月頃から急増しているが、Uniswapと比較するとその取引高はおよそ135分の1に過ぎない。しかし、L2であるLoopringは、今後の認知拡大と技術改善次第で飛躍的に取引高が伸びるポテンシャルがあるだろう。

一方、問題点としては、(1)Loopring AMMはDeFiプロトコルとリアルタイムかつシームレスにやりとりができず、孤立したDEXとなってしまっていること、(2)ZkRollUp上では複雑なスマートコントラクトを記述できないこと、などが指摘される。競合するプロジェクトとしてはZKSwapが挙げられる。

出所;Defi Pulse《RS》

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