システムサポートは21年6月期2Q累計大幅増益、配当予想を上方修正

2021年2月11日 08:19

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  システムサポート<4396>(東1)は2月10日の取引時間中に21年6月期第2四半期累計連結業績を発表した。原価率が改善して計画超の大幅増益だった。通期連結業績予想を据え置いたが、第2四半期累計の利益進捗率が高水準であり、通期も利益予想に上振れの可能性がありそうだ。好業績を期待したい。なお配当予想を上方修正した。株価は上値を切り下げる展開だが、好業績や増配を評価して出直りを期待したい。

■21年6月期2Q累計大幅増益、通期も上振れの可能性

 21年6月期第2四半期累計の連結業績(1月26日に売上高を下方修正、各利益を上方修正)は、売上高が前年同期比5.2%増の69億17百万円で、営業利益が25.1%増の5億08百万円、経常利益が38.4%増の5億17百万円、四半期純利益が43.6%増の3億44百万円だった。売上高は計画をやや下回ったが増収を確保し、原価率改善や販管費抑制も寄与して計画超の大幅増益だった。

 ソリューション事業は4.9%増収で8.6%増益だった。クラウドシステム(ServiceNow)導入案件などが好調だった。アウトソーシング事業は9.3%増収で18.2%増益だった。データセンター業務が好調だった。プロダクト事業は1.1%減収で11.8%減益だった。前年の建て役者の大型カスタマイズ案件の反動で減収減益だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高32億77百万円で営業利益2億02百万円、第2四半期は売上高36億40百万円で営業利益3億06百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が20年6月期比7.2%増の143億42百万円、営業利益が5.8%増の7億98百万円、経常利益が10.3%増の7億85百万円、当期純利益が15.3%増の5億18百万円としている。

 新型コロナウイルスの影響の不透明感を考慮して通期予想を据え置いたが、第2四半期累計の進捗率は売上高48.2%、営業利益63.7%だった。利益進捗率が高水準であり、通期も利益予想に上振れの可能性がありそうだ。好業績を期待したい。

 なお期末配当予想を10円上方修正して、20年6月期比10円増配の20円(期末一括)とした。

■株価は好業績を評価して出直り期待

 株価(20年6月1日付で株式2分割)は上値を切り下げる展開だが、好業績や増配を評価して出直りを期待したい。2月10日の終値は1560円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円32銭で算出)は約31倍、時価総額は約161億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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