ナレッジスイート Research Memo(4):SFA・CRM市場は年率2ケタ成長が続く見通し

2021年1月19日 15:24

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記事提供元:フィスコ


*15:24JST ナレッジスイート Research Memo(4):SFA・CRM市場は年率2ケタ成長が続く見通し
■会社概要

3. SFA/CRM市場の見通しとナレッジスイート<3999>の強み
日本における総企業数は約420万社あり、このうち99.7%を占める約400万社が中小企業と言われている。同社はこうした中小企業及び中堅企業を顧客ターゲットとし、SFA/CRM領域でのクラウドサービスの開発・提供を行っている。SFA/CRMツールに関しては従来、大企業でも普及率が低く、中小企業においても導入する企業は一部に限られていたが、ここ1~2年で経営のDX化が潮流となってきたことに加えて、新型コロナウイルス感染症拡大を契機に、DX化への取り組みが加速する状況となり、今後は中小企業も含めてSFA/CRMの普及拡大が一段と進むものと予想される。このため、SFA/CRM市場をターゲットとしている同社についても今後、数年間は収益を大きく伸ばす好機になると弊社では見ている。

調査会社のデロイト トーマツ ミック経済研究所(株)が、2020年3月に発表した国内のクラウド型CRM市場の予測によると、2018年度の2,084億円から2023年度は5,581億円と年率22.2%増の高成長が見込まれている。同様に調査会社の(株)アイ・ティ・アールが2020年2月に発表した統合型マーケティング支援市場の予測によれば、2018年度の174億円から2023年度は370億円と年率16.3%増の成長が見込まれている。

こうした市場環境のなかで、同社は「ユーザーファースト」による製品のブラッシュアップと、リーズナブルな料金設定により顧客開拓を進めている。「Knowledge Suite」の開発にあたっては、既存顧客から日々集まってくる要望のうち上位のテーマから順に開発を進めており、結果的に、操作性・利便性の向上による顧客満足度の向上につなげている。また、ターゲットが中堅・中小企業のため、導入しやすいように初期コストを無料とし、料金体系もID数に関係なくデータ蓄積量(ストレージ量)に応じた課金モデルとすることで、競合企業よりも低価格でのサービス提供を実現していることも同社サービスの特徴であり、強みと言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《ST》

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