部下や子供が自ら学び始める 自己肯定感をあげる最強のコーチングとは

2020年11月17日 08:36

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 部下や子供を教育する時に、教え込まれるだけではなく自ら考えてほしいと思ったことはないだろうか。自ら動くことができない人の特徴のひとつとして、自己肯定感が低いことが挙げられる。これは声かけや挨拶の仕方など基本的なことに気をつけるだけで、劇的に変えられる。特に毎日会うような密な関係を持っている人ほど効果が高いので、ぜひ実践してみてほしい。

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■きちんと目を見て笑顔で挨拶する

 どんな相手にもきちんと挨拶ができているか、自身の日々の行動を振り返ってみてほしい。挨拶は相手の存在を肯定する、人間にとって非常に重要な行動だ。

 毎日会う相手だからと言って、朝一番に会った時や廊下でたまたま会った時など、適当に挨拶してしまってはいないだろうか。1日に何回会ったとしても、毎回きちんと目を見て笑顔で挨拶することが相手の安心感や自己肯定感の向上、また信頼関係にもつなげることができる。

■相手にたくさん話させるような声かけをする

 何かを尋ねたり教えたりする時、ふと振り返ると自分ばかりが一方的に話してしまっていることはないだろうか。自分では話したいことや教えたいことが明確なのでついたくさん話してしまうが、多くの場合相手はその話についていけない。そうすると、内容を理解できないだけではなく、自信ややる気まで削がれてしまう可能性もある。

 何かを教えたりする時には、時間がかかったとしてもなるべく相手に考えさせて話をさせるようにしよう。例えば「わからないところがある」と質問をされた時は、すぐに解法を教え始めるのではなく「ここまではどう考えたの?」とまずは聞いてあげる。

 どこがわからなかったのかを明らかにしてから、少しずつヒントを与えて考えさせるのが良い。自分で解決できたと言う自信を持たせることができれば、自ら学んでいこうと言う姿勢を持たせることもできるのだ。

■毎日会うからこそコーチングは効果を示す

 私は学習塾で講師をしているが、週に1、2回しか生徒と会わないため、もっとたくさん会えたら効果的な支援ができるのになと感じる。反対に自分の子供や直属の部下など、毎日会うような相手であれば工夫次第で効果的なコーチングができるのではないかとも思う。

 人は誰でも成長したいと思う生き物なので、毎日基本的な接し方に気をつけていけば成長を促すことができる。毎日会えるという密な関係性を大切にして、教育に励んでいただきたい。(記事:双風サキ・記事一覧を見る

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