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JTOWERは上値試す、21年3月期大幅増収増益予想で上振れ余地
JTOWER<4485>(東マ)は通信インフラシェアリング事業を主力としている。21年3月期は導入物件数が増加して大幅増収増益予想である。第1四半期が想定超だったことを勘案すれば、通期予想にも上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。株価は7月の高値から反落したが、調整一巡して反発の動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。
■通信インフラシェアリング事業が主力
19年12月東証マザーズに新規上場した。携帯キャリア各社の携帯基地局関連インフラ(装置、アンテナ、工事、構築物、電源、ファイバーなど)設備投資を一本化して、各社へシェアリングする通信インフラシェアリング事業(IBS事業)を主力としている。
成長戦略として国内IBS事業の導入物件数拡大を推進している。20年6月末時点の累計導入物件数は273件(累計導入済み物件数182件、新規導入予定物件数91件)となった。5G関連では20年度内に5G対応共用装置の開発を完了予定としている。ローカル5Gサービスの事業化に向けた取り組みも開始する。
また周辺事業として海外IBS事業、ソリューション事業、新規事業として屋外の鉄塔などの携帯インフラのシェアリングを行うタワー事業も展開している。
20年7月には三菱UFJリースと資本業務提携した。5Gの通信インフラシェアリング分野での協業を推進する。また8月26日には子会社ナビックに対する保有割合が低下したため連結の範囲から除外し、持分法適用会社になると発表した。
■21年3月期大幅増収増益予想で上振れ余地
21年3月期連結業績予想は、売上高が20年3月期比32.1%増の33億81百万円、EBITDAが52.9%増の11億28百万円、営業利益が2.2倍の1億50百万円、経常利益が1億07百万円(20年3月期は5百万円)、純利益が62百万円(同13百万円の赤字)としている。
第1四半期は売上高が8億18百万円、EBITDAが3億16百万円、営業利益が1億円だった。売上高は58.9%増収、EBITDAは2.2倍増益、営業利益は黒字化した。想定超の大幅増収増益だった。国内IBS事業において、緊急事態宣言解除に伴って導入物件数が想定より前倒しで推移した。リモートワークや人材採用後倒しで販管費が想定を下回ったことも寄与した。
通期ベースでも国内IBS事業の導入物件数が増加して大幅増収増益予想である。第2四半期以降の先行投資費用などを考慮して通期予想を据え置いたが、第1四半期が想定超だったことを勘案すれば、通期予想にも上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。
■株価は上値試す
株価は7月の高値から反落したが、調整一巡して反発の動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。9月3日の終値は5690円、時価総額は約1169億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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