相場展望8月25日号 バイデン氏を待ち受ける『チャイナ&ウクライナ疑惑』 米8月経済指標は足踏み示し、市場は膠着・個別物色(2/2)

2020年8月25日 08:04

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■II.中国株式市場

●1.上海総合指数は、8/19~21で▲71安の3,380と、BOX圏で推移

●2.米連邦捜査局(FBI)は中国在住の米国人に警告

 1)「中国当局による恣意的な拘束の危険性が高まっている」と警告。

●3.米国務省は8/19、香港との犯罪人引き渡し条約など3つの合意を、停止すると発表

 1)停止した条約と合意。
  (1)犯罪人引き渡し条約
  (2)受刑者移送条約
  (3)船舶の国際運航から得られた所得に対する相互課税の免除

 2)香港の競争力低下は避けられず、中国の単なる1都市に。

●4.中国外務省は8/21、米民主党の政策綱領から『1つの中国』が今回削減され、反発

 1)中国共産党機関紙で人民日報系の環球時報は8/21、(1)米民主党のバイデン前副大統領が指名受諾演説で「中国に1カ所しか触れなかった」一方、(2)米民主党の政策綱領は「対中強硬策を頻繁に言及した」と、警戒感を示した。

■III.日本株式市場

●1.日経平均の推移

 1)8/20、日経平均▲229円安。
  ・日銀ETF買い見込めず、先物に売り。
  ・半導体関連に売り。

 2)8/21、日経平均+39円高の22,920円。
  ・米株高を受け+250円程度の上昇で始まったが、米中対立激化懸念と週末で見送る市場参加者が多く、東証1部売買高は1兆6,777億円と5日連続で2兆円を下回る。
  ・日経平均は23,000円を超えると、買いが止まるという状況が続いている。値持ちは良いが、買い戻し以外に買いが入らず、この買い戻しが途切れれば一気に下がることもありそうだ。

 3)8/24、日経平均+65円高の22,985円。
  ・任天堂など一部の好業績銘柄に投資家の買いが集まる一方、物色の広がりは限定的。

●2.やはり来た夏枯れ続き、東証1部売買高2兆円割れ、短期筋はどう動く

 1)米国株が最高値更新を続けたが、外資系の売りスタンスへの転換が明白となったため、続落の可能性が出てきた。
 2)外国人が日本株を買わなければ、日本株の最高値更新は期待できない。

●3.日本ペイントを、シンガポールのウットラムが買収


■IV.注目銘柄(株式投資は自己責任でお願いします)

 ・2267 ヤクルト   景気に影響されない高収益事業。
 ・3941 レンゴー   巣ごもりでネット販売増加による段ボール需要増。
 ・5713 住友金属鉱山 中国回復で銅価格上昇期待。

著者プロフィール

中島義之

中島義之(なかしま よしゆき) 

1970年に積水化学工業(株)入社、メーカーの企画・管理(財務含む)を32年間経験後、企業再生ビジネスに携わる。 現在、アイマックスパートナーズ(株)代表。 メーカーサイドから見た金融と企業経営を視点に、株式含む金融市場のコメントを2017年から発信。 発信内容は、オープン情報(ニュース、雑誌、証券リポート等々)を分析・組み合わせした上で、実現の可能性を予測・展望しながらコメントを作成。

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