スズキ、NTTドコモ、イビデンなど(訂正)/本日の注目個別銘柄

2020年8月5日 09:28

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記事提供元:フィスコ


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<8101> GSIクレオス 1459 +300ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は8.7億円で前年同期比6倍と急拡大し、未定としていた通期予想は21億円、前期比76.2%増としている。新型コロナウイルス感染防止用の医療・衛生消耗品が好調だったとみられるほか、巣ごもり需要でホビー関連商材も伸長したようだ。予想外の大幅増益決算がポジティブサプライズに。また、クオカードを贈呈する株主優待制度の新設も発表している。

<4062> イビデン 3325 +337急騰。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は65億円で前年同期比44.7%増益、市場予想は10億円程度であったとみられる。有機パッケージの収益性が大きく改善したようだ。上半期計画は従来の60億円から100億円にまで上方修正している。なお、自動車生産台数の減少により、セラミック部門の落ち込みが警戒されていたが、同部門の損失額は前四半期比で縮小しているようだ。

<7269> スズキ 3975.0 +283.0急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は13億円の黒字となり、赤字が想定されていた市場予想を上振れた。新型コロナ関連損失のうち154億円を特別損失に振り替えているが、それを差し引いても想定は上振れる形に。一方、通期見通しは引き続き非開示としている。感染拡大が続いているインド事業は不安定とみられ、先行き不透明感は拭い切れないとの見方もあるようだ。

<9437> NTTドコモ 3049.0 +100.0大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2805億円で前年同期比0.7%増益となった。販促費の減少などもあって、市場予想を上振れる着地になっている。また、非公表であった通期予想は8800億円で前期比2.9%増益としている。市場コンセンサスは8500億円程度であった。増益見通しの発表とともに、年間120円としていた配当計画も125円に増配を発表。素直にポジティブに受け止められている。

<2801> キッコマン 5700 +705ストップ高。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は97.6億円で前年同期比7.5%減益となった。国内外ともに業務用の落ち込みが警戒されていたなか、想定以上に減益幅が軽微にとどまっている。海外家庭用の売上が想定以上に拡大して、収益を下支えしたもよう。とりわけ、家庭用の比率が高い欧州での売上増加が際立った。今後は家庭用の鈍化が想定されるものの、今期のコンセンサスは切り上がる状況となっている。

<1333> マルハニチロ 2323 +246急騰。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は43.2億円で前年同期比9.6%減益となった。一方、上半期計画は従来予想の55億円から83億円、同16.1%減益に上方修正している。商事事業が想定より減収減益幅が限定的で、海外事業は想定に反して増益で推移しているもよう。タイでのペットフード事業の好調に加え、ニュージーランドでの漁獲好調など、アジア・オセアニアユニットが大幅増益となっているようだ。

<6088> シグマクシス 1251 -357急落。前日に第1四半期決算を発表、純利益は0.9億円で前年同期比46.0%の大幅減益となった。航空、小売業界向けなどのサービスが減少した。また、未定としていた通期予想を公表、純利益は10.5-15.2億円のレンジ予想。前年同期比では25.4%減から8.0%増のレンジ。中心値は2ケタ減で成長鈍化懸念が台頭。発行済み株式数の1.93%に当たる40万株上限の自社株買いも発表したが、下支えにはならず。

<8282> ケーズHD 1406 -21反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は159億円で前年同期比2.2倍と急拡大した。テレワークや巣ごもり消費関連需要が拡大したほか、特別定額給付金も販売拡大を後押しした。ただ、月次動向からも業績急拡大は想定されていたため、短期的な出尽くし感が先行する形になった。同時に発表した月次動向では、7月のグループ売上高は前年同月比で8.7%増、5月の同21.9%増、6月の同40.5%増からは鈍化へ。

<9697> カプコン 4785 +270大幅続伸。前日の引け間際に第1四半期決算を発表、その後は買い優勢の展開が続いている。営業利益は107億円で前年同期比39.1%増益、70億円程度の市場予想を大幅に上振れている。新作大型タイトル「バイオハザードRE:3」の寄与が大きかったもよう。上振れ決算に加えて、今後も大型タイトルの発売を複数控えているもようであり、さらなる期待感も先行しているようだ。《US》

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