楽天証券、楽天ポイント利用可能なバイナリーオプション取引サービス開始

2020年8月2日 16:18

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楽天証券のロゴ(画像: 楽天証券株の発表資料より)

楽天証券のロゴ(画像: 楽天証券株の発表資料より)[写真拡大]

 楽天証券は7月31日、バイナリーオプション取引サービス「らくオプ」の提供を9月中旬ごろから開始すると発表した。

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 「らくオプ」では、バイナリーオプション取引の際、取引金額の全額または一部に、楽天ポイントを1ポイントを1円として利用できる。バイナリーオプション取引サービスで、現金ではなくポイントを利用できるのは、国内業界では初の試み。

 バイナリーオプションとは、為替取引の投資手法のひとつ。バイナリーとは2進法の意味で、一定時間経過後の為替相場を予想し、その予想よりも上回るか下回るかを2択で選ぶもの。予想が当たれば高配当が期待できるが、そうではない場合は取引金額が没収となる。

 為替に関する知識が必要なことや、予想通りではなかった場合に投資金額が全額没収となることから、バイナリーオプションは数ある投資手法の中でも誤った知識の中で運用されることが多い。

 楽天証券では、これまでの楽天グループの持つ強みを生かしたサービス提供を目指し、新サービス「らくオプ」でもいくつかの特長をあげている。

 楽天証券が今回新たに発表した「らくオプ」では、2時間ごとに区切られた全10回の回号という単位で開催される。その回号ごとに為替レートを予想するため、取引は短時間で終了する。

 「らくオプ」では、1,999円以下で取引可能であることも特長としている。1枚あたり50円~999円で取引が可能で、少額からスタートできる。

 「らくオプ」のもうひとつの特徴として、予測した為替レートと結果のレートの差額がどれだけ大きくても、取引金額を超える損失は発生しないとしている。

 取引に関する手数料は無料。取り扱い通貨ペアは、それぞれ円とドル、ユーロ、ポンド、豪ドル、外貨同志のペアとしてドルとユーロ。

 補足として、バイナリーオプション取引に関してはいくつか注意点もある。インターネット上で無登録業者による違法な勧誘も散見され、特に初心者は十分に気を付けるべきである。

 日本での金融商品取引法による登録を受けていない業者との取引は違法にあたる。取引しようとしている業者が、登録を済ませているかどうかは、金融庁のホームページから確認できる。

 登録のもとバイナリーオプション取引を取り扱っている国内企業は、楽天証券以外では、Yahoo!グループ「YJFX」、GMOクリック証券、みんなのFX、ヒロセ通商などだ。(記事:大野 翠・記事一覧を見る

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