今日の為替市場ポイント:米国株式の反発を意識してドルは下げ渋る可能性

2020年6月26日 09:12

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記事提供元:フィスコ


*09:12JST 今日の為替市場ポイント:米国株式の反発を意識してドルは下げ渋る可能性
25日のドル・円は、東京市場では106円99銭から107円26銭まで反発。欧米市場でドルは107円10銭から107円45銭まで反発し、107円18銭で取引終了。

本日26日のドル・円は、主に107円台で推移か。ウイルス感染の再拡大が警戒されているが、米国株式の反発を意識してドルは下げ渋る可能性がある。

25日発表された5月耐久財受注統計は、コア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注は前月比+2.3%と市場予想を上回った。全体の受注額は前月比+15.8%と市場予想の同比+10.5%を大幅に上回った。4-6月期国内総生産の伸びに寄与する数値となりそうだ。

ただ、新型コロナウイルスの感染再拡大が警戒されており、テキサス州知事は25日、段階的な活動再開を中断するとの見方を示した。ニューヨーク市は7月6日から経済再開の第3段階に入ることで調整を進めているが、市場関係者の間からは「感染者数の増加は予想されたことだが、経済活動の拡大ペースを全米レベルで加速させることは難しい」との声が聞かれている。25日発表の6月20日終了週の新規失業保険申請件数は148万件。前週の154万件からは減少したものの、申請件数は高水準を保っており、雇用回復のペースが加速するとの見方は後退していることから、リスク選好的な取引がただちに拡大する状況ではないとみられる。《CS》

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