相場展望6月11日号 『コロナ・バブル相場』の転換点として注目の (1)米FOMC(6/10会見) (2)日・先物SQ(6/12)(1/2)

2020年6月11日 08:40

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・森を見ず、良い木だけを見る相場はどこに行く

■I.米国株式市場

●1.米株式の上昇相場の行方を占う米FOMC

 1)米FOMC(連邦公開市場委員会)が6/9~10日に開催(パウエルFRB議長の記者会見は6/10)

【前回は】相場展望6月8日号 米国に対抗して、世界に覇権を求める新興・中国 新冷戦⇒早くも熱戦の勃発リスク増大  ~一考察~

●2.米国経済の動向

 1)5月米製造業指数が前月比で4ヵ月ぶりに上昇し、米国などの景気回復が強まった。

 2)5月失業率は13.3%で、予想20%よりは大きく改善し、株式市場は好感して大幅上昇した。ただ、3月の失業率14.3%と比べると改善度は低い。

 3)全米経済研究所(NBER)は、「米国経済は2月に景気後退入り」と正式に宣言。
  ・NBERの「景気後退入り宣言」後、『ドル安・NYダウ下落』に転換した。
    ドル円: 6/5 109.59円 ⇒ 6/8 NBER「景気後退宣言」 ⇒ 6/10 107.26円
    NYダウ: 6/9 ▲300ドル下落、 6/10午前1時50分 ▲154ドル安

 4)米消費者物価指数(CPI)は5月(前月比▲0.1%)と3ヵ月連続の低下 ⇒ 需要低迷示唆

●3.米国株式上昇の原因

 1)各国中央銀行の金融緩和による過剰マネーが、株式市場に流入。

 2)原油価格の上昇によるエネルギー株の反発と、市場センチメントの改善からくる楽観。

 3)米国をリードする巨大企業(アマゾン、グーグル、マイクロソフト等)の業績好調。

 4)11月に大統領選挙がることを考えると、なお追加の景気刺激策が期待できる。

 5)米中問題や米国での人種問題でのデモなど悪材料はあるが、素通りしている。

●4.米国株式市場の上昇続くが、FOMC(6/10記者会見)とNBER(6/8)が市場に与える影響に注目

 1)ナスダック総合は最高値を更新、景気回復期待で強気相場入り。

 2)金利上昇が速すぎる場合、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和継続に懸念が生じると株式市場は下落する可能性がある。

●5.米景気後退のカギを握る失業率の行方

 1)5月以降、失業率が高止まりすると、株価下落の確率は高まる。

 2)逆に失業率が低下する場合は、株式市場は堅調な展開が期待できる。

 3)これらは感染第2波の拡大を防ぎながら、着実に経済活動の再開ができるかどうかで、決まってくる。

●6.ミザリーインデックスに注目

 1)これは「失業率とCPIの伸びを合計」したもの。この数値が高いほど、国民は負担を感じ、10%超で生活苦を感じる人が急増する。

 2)5月の同指数は14%、4月の15%と10%超であり、3月の4%から大幅に上昇。これは失業率の急上昇が影響した。

●7.米企業動向

 1)米モルガンS 「最悪期は脱した」とゴーマンCEO発言。第2四半期に積み立てる貸倒引当金は前期に比べ少額に留まる見通しを示した。理由は、信用リスクの改善が要因。

●8.経済協力開発機構(OECD)、2020年の世界経済見通し

 1)▲6%縮小と厳しい予想を示した。

 2)コロナ感染拡大の第2波があれば▲7.6%の落ち込みを予想。流行第2波の発生確率は50%と見ている。

続いて、「中国株式市場」「日本株式市場」の分析、「注目銘柄」へ

著者プロフィール

中島義之

中島義之(なかしま よしゆき) 

1970年に積水化学工業(株)入社、メーカーの企画・管理(財務含む)を32年間経験後、企業再生ビジネスに携わる。 現在、アイマックスパートナーズ(株)代表。 メーカーサイドから見た金融と企業経営を視点に、株式含む金融市場のコメントを2017年から発信。 発信内容は、オープン情報(ニュース、雑誌、証券リポート等々)を分析・組み合わせした上で、実現の可能性を予測・展望しながらコメントを作成。

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