ジブリ映画も! ワーナーの新たな動画配信HBO Maxスタートも、舵取り難しく

2020年5月26日 08:29

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記事提供元:ムビコレ

5月27日(現地時間)、ワーナー・メディアがアメリカで新しい動画配信サービス「HBO Max」を始める。写真:HBO Max公式サイトより

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 5月27日(現地時間)、ワーナー・メディアがアメリカで新しい動画配信サービス「HBO Max」を始める。グループ企業には映画会社ワーナー・ブラザース、有料テレビ局HBO、アニメ専門局カートゥーン・ネットワークなどがあり、これらの企業のコンテンツをHBO Maxで配信する。グループ企業以外では、スタジオジブリのアニメ映画(米国での配信権を獲得。米国、日本を除く海外での配信権はネットフリックスが獲得)やアニメ『サウスパーク』、往年の人気ドラマ『フレンズ』などを配信する。『フレンズ』は全236話が独占配信されるのに合わせて、キャストを再集結させた特別番組を製作している。オリジナル作品としてはアナ・ケンドリック主演のコメディ『Love Life』、セサミ・ワークショップが製作するエルモのトークショー『The Not Too Late Show with Elmo』、ルーニー・チューンズの新作アニメなどがある。

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 また、ザック・スナイダー監督版『ジャスティス・リーグ』を21年に配信する予定だ。『ジャスティス・リーグ』はスナイダー監督が撮影終了後、家庭の事情でポスト・プロダクションや編集作業から離脱。代わってジョス・ウェドン監督が後を引き継ぎ、完成に漕ぎつけた。スナイダー監督版とはかなり作風が異なっているといわれ、DC映画のファンからはスナイダー監督版の公開を求める声があがっていた。5月20日、スナイダー監督はツイッターのライブ配信でスナイダー・カット版の『ジャスティス・リーグ』を21年に配信すると明かした。

 さらに、ワーナー・メディアはJ・J・エイブラムス率いる製作会社バッド・ロボットと19年秋に5億ドルの大型契約を結んでおり、バッド・ロボットは3本を製作中。70年代のアメリカ南西部を舞台にした犯罪ドラマ『Duster』、スティーブン・キングの『シャイニング』の舞台となったホテルをモチーフにしたスリラー『オーバールック』、DCコミックス原作の『ジャスティス・リーグ・ダーク』。

 HBO Maxのオリジナル作品の製作には今後3年間で40億ドルが投入される計画。親会社AT&Tの予測では、25年までにアメリカ国内で5000万人、世界で7500万〜9000万人の会員を獲得できるという。

 今後の課題は、既存のHBOの契約者数とHBO Maxの新規契約者数のバランスの取り方だ。調査会社スタティスタによると、HBOの契約者は19年12月時点でアメリカで4300万人いる(動画配信HBO Nowの契約者を含む)。HBOは19年に売り上げ67億4900万ドル、営業利益23億3500万ドルを稼いでいる。既存のHBOの契約者が解約してHBO Maxに乗り換えるケースがどのくらいになるのか。HBO事業はワーナー・メディアの柱の1つ。既存のHBOの契約者の解約を最小限に抑えつつ、新規のHBO Maxの契約者を増やすという難しいかじ取りがワーナー・メディアに求められている。(文:相良智弘/フリーライター)

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