【ロンドン通信】欧州で規制緩和の動き、映画館と飲食店の再開はいつから?

2020年5月8日 09:41

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記事提供元:ムビコレ

イタリアやスペインをはじめ、各国で厳しい外出制限が敷かれていた欧州だが「感染者増加のピークを超えた」として、段階的に規制を緩和し経済活動を再開する動きが現れ始めた。写真:休業中のロンドン市内のマクドナルド

イタリアやスペインをはじめ、各国で厳しい外出制限が敷かれていた欧州だが「感染者増加のピークを超えた」として、段階的に規制を緩和し経済活動を再開する動きが現れ始めた。写真:休業中のロンドン市内のマクドナルド[写真拡大]

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 イタリアやスペインをはじめ、各国で厳しい外出制限が敷かれていた欧州だが「感染者増加のピークを超えた」として、段階的に規制を緩和し経済活動を再開する動きが現れ始めた。新型コロナウイルスに感染し、一時は集中治療室に入っていたイギリスのジョンソン首相も3週間ぶりに公務に復帰。4月末に婚約者との間に第1子が誕生したことも明るいニュースとなった。

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 規制緩和とは言え、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)は年内いっぱい続けるべきとの見方もある。スーパーマーケットは変わらず営業を続けてくれていて、インスタント食品は簡単に手に入るし、パソコンさえあればVODで映画やドラマを好きなだけ見られる。でもやはり外食や映画館が恋しい。本来ならぐっと日がのびて(ロンドンでの5月の日の入り時刻は20時過ぎ)、パブで仕事帰りの一杯や夜のお出掛けには最高の季節。ロンドン市民も“出前”をとったりするのだろうか?

 外出制限を受けて飲食デリバリーが好調かといえば、意外にも全体的な需要は落ち込んでいる。イギリスのデリバリー業界では「Deliveroo」「Uber Eats」「Just Eat」という3社が競い合っているが、英FINANCIAL TIMESの報道によると、外出制限が始まってからランチタイムにオフィスからデリバリーを注文する人が激減し、ロンドン中心部での落ち込みが痛手になっているそうだ。家で過ごす市民はというと、ドライバーとの接触による感染への不安を拭いきれない層も一定数おり、また注文を受けるレストラン自体も、外出制限開始と同時に休業した店が多い。

 そんな中、営業再開に向けて大手飲食チェーン数社が動き出した。最初に動きを見せたのはイギリス国内で約2000店を展開するベーカリーチェーン「GREGGS」や、マクドナルド・KFCなどのファストフードチェーン。いずれもデリバリーやテイクアウトのみで、まずは一部店舗・限定的メニューで営業を再開し、徐々に店舗数やメニューを通常に戻していきたい考えだ。マクドナルドは5月5日に15の店舗で、5月13日からデリバリー営業を開始すると発表した。

 映画館については再開の見通しが立たないため、公開延期ではなくVOD配信に切り替えて、新作映画をリリースする配給会社も出始めた。Vertigo Releasingは4月3日に劇場公開予定だった『The Assistant(原題)』を5月1日よりVOD配信でリリースした。本作はハーヴェイ・ワインスタインがモデルとも言われる、大物映画プロデューサーの下で働く女性アシスタントを描いたアメリカ映画で、Screen Dailyによると、英VODプラットフォームCurzon Home Cinemaで週末の最多視聴記録を更新した。Focus Featuresは5月に公開予定だったダコタ・ジョンソン主演の映画『The High Note(原題)』を、5月29日よりVODリリースすると発表している。

 イギリスの業界団体UKCAらは、劇場スタッフと観客が適切な距離を保てるような安全設備を整えるなどして、6月末に営業を再開したいとの意見書を政府に提出した。イギリス政府は5月10日に外出制限の緩和策を公表するとしている。劇場で映画を観た後にレストランで食事する、そんな週末の楽しみが私たちの生活に戻ってくる日はいつになるだろうか。
(Sara Suzuki/London)

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