相場展望4月27日号 日銀、27日に『追加緩和』決定も、相場上昇は限定的か(1/2)

2020年4月27日 08:26

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■I.米国株式市場

●1.米連邦政府の2020年度赤字は▲3.7兆ドルで過去最高、4~6月期のGDPも▲39.6%減と記録的

 1)議会予算局(CBO)の予想
  (1)4~6月期の国内総生産(GDP)は年率換算で▲39.6%落ち込むと予想。2020年通年の成長率は▲5.6%と急激に縮小するが、2021年は+2.8%と予想。

【前回は】相場展望4月22日号 コロナ最悪期は過ぎたとの『楽観は長続きしない』  だが、新型コロナ終息後は、大強気相場が到来

  (2)失業率も、3月は4.4%だったが、4~6月期には14%まで上昇するとし、その後2021年末に9.5%と見込む。

  (3)3月には連邦赤字は2020年度、2021年度ともに▲1兆ドルをやや超える水準としていたが、4月24日に過去最悪の水準に膨れ上がるとの試算を示した。

●2.米失業保険申請、高水準が続き、過去5週間で2,650万件

 1)米労働省23日発表によると、18日終了週の新規失業保険申請件数は442.7万件と前週の524万件から減少したものの高水準を維持した。

 2)米労働市場は大恐慌以来の急激な落ち込みに見舞われている。

 3)4月の失業率は20%前後となる可能性がある。これは世界的な金融危機時の2009年に記録した10%の2倍。

●3.欧州中央銀行(ECB)総裁が警告、「欧州の国内総生産(GDP)が最大15%縮小の恐れ」

■II.中国株式市場

●1.新型コロナで欧米諸国の混乱に乗じて、中国が国内と世界に攻勢を掛け、既成事実を積み上げ

 1)5Gの投資強化を習・国家主席が発表

 2)香港の統治強化
  ・香港警察が民主運動家15人を逮捕(4/18)
  ・香港立法会(議会)に介入し、中国政府からの出先機関の法的解約を拡大へ(4/19)
  ・マカオでも同様の動き

 3)南シナ海~太平洋で過去最大規模の軍事訓練を実施
  ・この1週間、空母「遼寧」とミサイル駆逐艦など計6隻と過去最大の艦艇が沖縄~宮古島間を南下して太平洋に入り過去最大規模の軍事訓練を実施した。

 4)日本への挑発回数の増加
 ・尖閣諸島海域への中国公船の侵入は、1~3月で289隻と、前年同期比+57%増えた。
 ・日本の領空侵犯の恐れがある中国機に対して、航空自衛隊の戦闘機の緊急発進回数も1~3月期で152回と高い水準が続いている。

続いて、「日本株式市場」の分析、「注目銘柄」へ

著者プロフィール

中島義之

中島義之(なかしま よしゆき) 

1970年に積水化学工業(株)入社、メーカーの企画・管理(財務含む)を32年間経験後、企業再生ビジネスに携わる。 現在、アイマックスパートナーズ(株)代表。 メーカーサイドから見た金融と企業経営を視点に、株式含む金融市場のコメントを2017年から発信。 発信内容は、オープン情報(ニュース、雑誌、証券リポート等々)を分析・組み合わせした上で、実現の可能性を予測・展望しながらコメントを作成。

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