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ドコモ、SNSをAIが解析するリアルタイム危機管理の「Spectee Pro」導入
「Spectee Pro」の画面イメージ。(画像: Specteeの発表資料より)[写真拡大]
ソニービジネスソリューション(東京都港区)は15日、SNSリアルタイム速報サービス「Spectee Pro(スペクティ プロ)」を、NTTドコモに提供したと発表した。同サービスは、Spectee(東京都千代田区)が開発した「Spectee」の機能強化版となる。
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台風や地震などの自然災害が多い日本では、業務に支障が出る可能性のある緊急事態が発生した際に、損害を最小化しながら業務を続行するための対応策、BCP(事業継続計画)への関心が高まっている。新型コロナウイルスがまん延するなど、事業環境が急激に変わるような事象が発生している現状では、BCPの重要性を実感した事業者も多いのではないだろうか。
Spectee Proは、AI(人工知能)技術を活用して情報解析する危機管理情報サービス。解析対象は、TwitterなどのSNSに投稿された100以上の災害や事故情報だ。例えば、火災や事故と言った緊急情報や、感染症、企業や自治体の危機管理情報が含まれる。これを、都道府県や市区町村、空港や駅、商業施設などと掛け合わせることで、「どこで何が起きているか」を高い精度でリアルタイムに通知するという。
ベースとなったSpecteeは、自治体や報道機関で事件や事故などの速報収集に使われるなど、リスク情報収集ツールとして利用されてきた。Spectee Proは、よりきめ細やかな情報収集が可能となり、電力、通信などの社会インフラ企業や、自治体の災害対策といったリスクマネジメントにも活用できるようになるという。
NTTドコモは、自然災害や事件、事故、局所的混雑などをいち早く察知し、回線やサービス提供への影響を避けるため必要な対策を迅速に実施できるよう、Spectee Proを全国で導入したという。また、大規模災害発生時に、SNSの投稿から現地復旧出動の可否を判断するなど、災害対策への利用も検討するとしている。
ソニービジネスソリューションでは、2018年からSpecteeを提供してきた。2020年3月に提供を開始したSpectee Proでは、機能拡張や個別カスタマイズ対応も進めていくほか、金融業、製造業、建設業など幅広い業種への導入も推進していくとしている。(記事:Kei_T・記事一覧を見る)
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