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米雇用統計悪化にも円高への耐性を確認か 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)
*12:22JST 米雇用統計悪化にも円高への耐性を確認か 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)
皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。
【馬渕が気になった3つのポイント】
・先週発表の米雇用統計は悪化を確認したものの、ドル/円は堅調地合いを維持?
・米景気回復は今後4-8週間内に始まる可能性?
・VIXが3月10日以来の50.0割れへ低下
先週の日経平均は、東京を中心に新型コロナウイルスの感染者数が急増していることを嫌気して下落しました。米国市場は悪い指標を織り込みつつあるようです。米国では、トランプ政権が2兆ドル規模の大型経済対策を成立させたほか、連邦準備制度理事会(FRB)が無制限量的緩和やドル資金供給などの金融政策を繰り出し、金融市場の混乱をできるだけ抑えようとしています。
また、VIX指数(S&P500を対象とするオプション取引の値動きを元に算出、恐怖指数とも呼ばれています)は少しずつ低下しており、投資家心理には改善が見られているようです。3月に見られたような金、米国債含め全資産を現金化するようなパニック的な売りは一段落したといえるでしょう。
さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。
レポートでは、『先週後半にイタリアでもウィルス感染者数の増加に一定の鎮静化が見られたほか、ドイツでも感染拡大に減速の兆候が見られる』と伝えおり、米国内での新型コロナウイルス感染者数の鎮静化が見られるかが今後の注目となりそうです。
また、先週末の雇用統計は悪化したにもかかわらず、ドル/円は予想以上に堅調な値動きでした。『米政府の2兆ドルの景気対策(=通常の失業給付に加え、自営業者なども含め毎週600ドルを支給、さらに政府が企業にローンという形で就業者の給与を2ヶ月分肩代り)の効果への期待』がリスク回避的なドル売りの拡大を抑制したのかもしれません。
また、『先週末にはクドロー国家経済会議(NEC)委員長が「この景気減速は一時的であり景気回復は今後4‐8週間内に始まる可能性」と発言』したことも伝えています。『向こう2ヵ月以内に雇用悪化の改善もしくは改善の兆候が見られることになるか焦点』となり、『ドル/円は106円台前半から109円台前半での比較的小幅な値動きに終始すると予想されます』と考察しています。
そのほか、『先週末も欧米の主要株価指数が下落したものの、VIX(恐怖)指数が3月10日以来となる50.0割れまで低下したことも市場の落ち着きを予感される』と分析しているほか、『今週末のイースターの一部金融市場の休場に向けたポジション調整の動きには注意が必要かもしれません』と伝えています。
参考にしてみてくださいね。
上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子《CN》
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