ホンダ、新型フィット発売 155万円から

2020年2月15日 21:38

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新型フィット・e:HEV HOME(画像: 本田技研工業の発表資料より)

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 ホンダは14日、フルモデルチェンジした新型フィットの販売を開始した。2001年に誕生したフィットは、今回のモデルチェンジで4代目となる。

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■コンセプトは「用の美・スモール」

 用の美は、大正末期の民藝運動から生まれた言葉。「生活に根ざした民藝(民衆的工芸)には、用に則した『健全な美』が宿っている」ということから、「物質的な豊かさだけでなく、より良い生活とは何かを追求した」と言われている。

 新型フィットでは、心地よい体験と使える機能を合わせることで用の美とし、それを実現する車こそがフィットであることから、「用の美・スモール」とコンセプトを設定した。

■5つのタイプを設定

 新型フィットは、以前のエンジンや装備の違いといったグレードからは脱却し、新たにライフスタイルに合わせた5つのタイプバリエーションを設定した。

 ・モノトーン9色のボディカラーとエンボスパターンのファブリックシートを採用した、オーソドックスでシンプルな「BASIC(ベーシック)」。

 ・モノトーン9色+2トーン9色のボディカラー、フルLEDヘッドライトを採用した生活になじむデザインと質の高い暮らしを実現する「HOME(ホーム)」。

 ・16インチタイヤ+デザイン性の高いアルミ、各所にライムグリーンやグレーなどのアクセントカラー、シート表皮などにウォータープルーフ素材を採用したアクティブスタイルの「NESS(ネス)」。

 ・専用色のサーフブルーを選ぶこともでき、ホイールアーチプロテクターなど専用エクステリアを装備したよりアウトドア向けの「CROSSTAR(クロススター)」。

 ・ボディカラーはモノトーン9色、そこにプラチナ調のクロームメッキが高級感をかもしだす、ブラック&ブラウンのインテリアカラー、専用デザインの本革シートが優雅で充実感を体現する「LUXE(リュクス)」。

■エクステリアはぎらつきから一転、ぬくもりを感じさせる表情に変化

 新型フィットのフロントデザインは、先代フィットのデザインからはかけ離れたものとなった。最近の自動車業界のブームでもあるぎらつきフェイスから脱却をはかったのだ。

 追求したのは「親しみ」を感じてもらえるデザインとのこと。CROSSTARを除く全車にグリルレスフロントフェイスを採用し、よりおだやかな印象を受ける。

 またヘッドライトはハロゲンとLEDの2タイプを用意。ハロゲンはLEDヘッドライトと共通イメージを持たせ、光り方も優しい印象を受ける。LEDヘッドライトは、フルLEDヘッドライトを採用し、プロジェクタータイプにすることで人間の瞳をイメージした。デイタイムランニングランプも緩やかなラインを採用することで、先代フィットにはない優しいアイラインを表現した。

 リヤコンビネーションランプは、最近のホンダ車に多い横基調デザインを採用。ハイブリッド車のテールランプは、フロントのデイタイムランニングランプと同じようなデザインを施すことで、デザインの統一と上質感を高めた。

■アイランドキッチンをデザインコンセプトに心地良さを追求したインテリア

 車を運転するうえで重要な視界だが、新型フィットは極細フロントピラーを採用することで、視野角を広くすることに成功。先代のフロントピラー間水平視野角は約69度だが、新型フィットはなんと約90度だ。天井からエンジンルームに伸びるピラーがAピラーよりも細いため、見やすくなった。

 また、ハンドルは2本スポークタイプを採用。インストルメントパネルも上面をフラット化し、水平基調とすることで各走行シーンにおいても高い安心感を提供する。

 次にメーターだが、これもインストルメントパネルのフラット化に大きく貢献している。メーターパネルの上下寸法を短縮し、バイザーレスメーターを採用することでこの視界の確保も可能になった。

 さらに7インチフルカラー液晶パネルを全車標準装備に。液晶などの進化により、コンテンツの表示方法もシンプル化して一目でわかるようになった。これも用の美にあるようなシンプルかつ必要な情報のみを提供する取り組みの一つだろう。

■シンプルなデザインとやわらかな座り心地を実現したシート

 フロントシートは新世代シートフレームを初採用したボディースタビライジングシーである。新世代シートフレームは上級セダンを見据えて開発したとのこと。従来の簡素なフレームから樹脂製マットを採用することで、ホンダ初となる面支持構造を実現し、座面にインナーフレームを使うことで、ホールド性が高く姿勢変化も少なくなっている。

 さらに、座面マットのパッドの厚さを30mm厚くすることで、座った瞬間にやわらかい座り心地を体験できる仕様となっている。

 リヤシートは、歴代フィットから受け継いできた大人でもストレスのない座りやすさはそのままに、新型では主に座面パッドの面積拡大、厚さの増加、背もたれ角度の最適化と足元空間の拡大に重きを置いた。結果として、座面パッドを拡大し24mm厚くすることで、アコード並みの座り心地を実現。

 着座姿勢は足元周りの広さを拡大することで無理な姿勢にならず、上級セダンと同程度の背もたれ角度にすることで、快適性を向上させている。

■コンパクトカー初搭載の2モーターハイブリッドシステム

 新型フィットには、ガソリン車とe:HEV車(ハイブリッド車)が用意されている。

 中でもe:HEVの2モーターハイブリッドシステムは、ミドルクラス以上に採用されたシステムをベースに開発された。モーターなどの各ユニットを小型化、効率の良い配置にすることで、新型フィットに収めることができた。

 2モーターは新開発の小型高性能モーターを採用し、2モーターハイブリッドシステムを採用しているインサイトよりも幅を12%以上短縮。最高出力は80kW、最大トルクは253N・mを発生する。

 また走りの面に関しても心地良さを実現するため、リニアシフトコントロールを採用。これにより、2モーターハイブリッドシステムの採用時に問題となっていた、加速以上にエンジン回転数が高く感じるなどの事象も解決している。

 さらに今回は、シフトチェンジのようにエンジン回転数が車速に応じて変化するような動きを取り入れた。

■使い心地重視の各装備

 新型フィットは、電子制御パーキングブレーキを採用。先代のハンドブレーキから変更がされたことでスペースができ、脱着可能なラバーマットを備えたフレキシブルアタッチメントテーブルを採用している。

 アタッチメントレールと呼ばれる部品がつくことで、ディーラーオプションでマルチコンソールやアームレスト付センターコンソールボックスなど選べ、ユーザーはライフスタイル、使い心地に合わせた選択ができるようになった。

 シートアレンジも、後席をたたむUTILITY MODE、後席と助手席を倒すLONG MODE、後席の座面を跳ね上げることでリヤシートに高さのあるものを積めるTALL MODEなどがある。

 また前席1個、後席2個のUSBジャックを用意することで、すべての席で充電できるようになった。タイプ別でもワイヤレス充電を採用し、対応したスマートフォンを置くだけで充電できる。

 新たに、車載通信モジュールであるHonda CONNECTを活用することで「Honda Total Care プレミアム」を設定。基本パックには緊急サポートセンター、スマートフォンでエアコン操作などができるHonda リモート操作が含まれており、初回申し込みから12カ月間は無料、その後月額550円(税込)がかかる。

 追加オプションサービスのHonda ALSOK 駆けつけサービスは、駐車中の異常を感知すると、ALSOKのガードマンが現場に駆けつけるサービスだ。こちらは基本パックの初回申し込みから12カ月間は無料で、その後は月額330円(税込)となっている。

■Honda SENSINGは基本標準装備

 サポカーS<ワイド>に該当する衝突軽減ブレーキ(CMBS)、渋滞追従機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)などの安全装備や運転支援機能は、カメラを一新し、監視機能を従来のミリ波レーダーではなくカメラが行うことで精度が向上した。

 これにより搭載できる機能も増え、新型フィットでは主要装備表上では標準装備となっている。ただし例外があり、先に紹介したガソリン車とe:HEV車のBASICのみHonda SENSINGを装備しない仕様も存在する。そちらを選択するとパーキングセンサーシステムも装備はされない。

 e:HEVの燃費はWLTCモードで23.2~29.4km/L、JC08モードで28.6~38.6km/L。ガソリン車はWLTCモードで17.0~20.4km/L、JC08モードで19.8~24.2km/L。

 メーカー希望小売価格は、155万7,600円から253万6,600円(価格はいずれも消費税込)。月間販売計画台数は1万台。

 なお、助手席回転シート車も販売を行う。こちらの価格は171万7,100円から235万5,100円となっている。(記事:キーパー・記事一覧を見る

関連キーワード本田技研工業ハイブリッド車フィット(小型車)Honda SENSING

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