相場展望2月10日号 金融相場が、脆弱な実体市場を支える株式市況続く(3/3)

2020年2月10日 09:48

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■III.日本株式市場

●1.日本経済成長鈍化の恐れ

 1)新型肺炎がもたらす影響

  (1)新型肺炎の影響で、輸出と免税売上減
   ・中国経済の減速 ⇒ 日本からの輸出も減少
   ・訪日中国人旅行者の減少 ⇒ インバウンド効果の減退 
    中国人40万人が訪日中止?春節期間中の百貨店の中には免税売上高は1月29日以降で前年比▲3~4割減ったという。

  (2)感染予防で外出が減ることによる消費減退

 2)企業活動の低迷

  (1)日本製鉄   国内需要の低下と国際競争激化により高炉の休止を決定(和歌山1基、子会社の日鉄日新製鋼2基)2020年3月期は連結純損失▲4,400億円と過去最大赤字額予想

  (2)中国進出企業 ユニクロ、無印などが中国店舗の半数閉鎖による売上・利益減。

●2.米国株と日本株との違い

 1)現状
  ・楽観による底堅さと、上値追いの難しさが混在している。
  ・その中で、外資系は2月3日まで売り越しスタンスだったが、4日から予想外に(1)上海株反発 (2)米国株高 (3)円安ドル高 (4)原油と銅の反発 を受けて、外資系がCスイスを筆頭に買い越しに転じ、日本株も上昇に転換。

          2月3日  4日   5日   6日   7日
  米ダウ  : +143㌦高  +407㌦高 +483㌦高 +88㌦高 ▲277㌦安
  日経平均 : ▲233円安 +112円高、+234円高 +554円高 ▲ 45円安

 2)米国株と日本株の違い
  ・米国株 : (1)企業決算が好調 (2)経済指標の改善もあって楽観主義に回帰した。
  ・日本株 : (1)企業決算が芳しくない(1株利益の低下)
         (2)中国リスクをダイレクトに影響を受ける
         (3)日経平均24,000円以上狙うには、下記の追い風が継続的に必要
           i.米国株の上昇の勢い継続
           ii.上海総合指数の大幅高
           iii.外資勢の買い仕掛け継続

著者プロフィール

中島義之

中島義之(なかしま よしゆき) 

1970年に積水化学工業(株)入社、メーカーの企画・管理(財務含む)を32年間経験後、企業再生ビジネスに携わる。 現在、アイマックスパートナーズ(株)代表。 メーカーサイドから見た金融と企業経営を視点に、株式含む金融市場のコメントを2017年から発信。 発信内容は、オープン情報(ニュース、雑誌、証券リポート等々)を分析・組み合わせした上で、実現の可能性を予測・展望しながらコメントを作成。

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