今日の為替市場ポイント:欧米株安などを意識してリスク回避の円買い継続も

2020年1月28日 08:39

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記事提供元:フィスコ


*08:39JST 今日の為替市場ポイント:欧米株安などを意識してリスク回避の円買い継続も
27日のドル・円は東京市場では108円73銭から109円12銭まで反発。欧米市場でドルは109円14銭まで買われた後に108円83銭まで反落し、108円90銭で取引終了。

本日28日のドル・円は主に108円台後半で推移か。欧米諸国の株安や米長期金利の低下を意識して、リスク回避的な円買いは継続する可能性がある。

新型のコロナウイルスの感染が拡大するなか、中国経済の減速による世界への影響が懸念され、27日のニューヨーク市場ではNYダウ平均が前週末比450ドル超も下げるなど、主要株価指数は大幅に値を下げた。本日の東京市場では、米国株安を受けた日本株の動向が注目される。日経平均株価が23000円を割り込んだ場合、リスク回避的な円買いが優勢となり、ドル・円やクロス円レートを押し下げそうだ。

ただ、一部投資家の間ではドルは安全通貨として意識されていることから、リスク回避的なドル売り・円買いが大きく広がる可能性は低いとの見方もある。また、108円台半ばの水準には顧客筋などのドル買い注文が残されており、この水準でドルは下げ渋る可能性がある。《CS》

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