「今からでも間に合う!将来に向けた資産運用入門」~来年の米国経済はどうなる?~

2019年12月18日 01:24

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記事提供元:フィスコ


*01:24JST 「今からでも間に合う!将来に向けた資産運用入門」~来年の米国経済はどうなる?~
こんにちは。2019年も残りあとわずかとなりました。皆様にとって今年はどのような1年になりましたでしょうか。足元では米国の主要3指数であるNYダウ、S&P500、ナスダックが過去最高値を更新したほか、日経平均も昨年10月以来、約1年2カ月ぶりに24000円台を回復する場面がみられるなど比較的堅調に推移しているといえるのではないでしょうか。

今回は12月10日に開催されたフィデリティ証券さん主催のセミナーに参加してきましたので、セミナーの内容を一部ご紹介したいと思います。

世界経済の成長はここ1年以上にわたって鈍化しており、特に製造業は米中間貿易問題などの影響もあり減速しているとのことでした。同様にアメリカでも経済成長が鈍化していて、製造業が減速しているそうです。ティマー氏は、この影響が来年2020年も続くのか、あるいは減速が回避できるのかどうかについてお話されていました。

■来年の米国経済、見通しは?
まず、2020年の米国の見通しについてはポジティブとみているそうです。足元で懸念が続く米中貿易問題については、包括的ではなくとも、少なくとも部分的には協定が締結されるなど、懸念が後退するとのことでした。(12月13日に米中間で第1段階での貿易合意に至っています)

また米国経済は、現在企業収益の伸びが鈍化し(1株あたり利益の成長率)、賃金は上昇、結果として利益率が低下している景気サイクルの後期にあたるそうです。しかし、現状利益率の低下は一時解雇につながっておらず、失業保険申請件数にも表れていないそうです。足元で米国の失業率は半世紀ぶりの低水準となっています。労働市場が底堅いことは個人消費を支えることに繋がるほか、米国の住宅市場も1年ほど前から堅調な状態が続いているそうです。昨年FRBは利上げを続けていたのに対して、今年は一転して3度(7月、9月、10月)の利下げを行いました。この利下げは、米中貿易問題の懸念や世界的な経済成長鈍化、そして製造業の低迷への対応策として行われました。これが効果を発揮し、米国は景気後退を回避したことにくわえて、S&P500種指数は10年にわたる上昇相場を続けていくとみています。

■米国リートの今後の展望は

フィデリティ証券がまとめた米中貿易摩擦が台頭してからの米国リートの米国株式・成長関連株に対する相対的な値動き(米ドルベース)グラフによると、米国株式が116.1、米国大型株・グロース株が120.1、米国株ITセクターが125.8に対して米国リートは131.9でした(いずれも19年9月末時点の数値)。これによると、米国リートの相対的な強さが際立ちました。特に、米国リートが保有する不動産の稼働率は高い水準となっている一方で、建設コストや地価の上昇によって商業用不動産の新規供給量は抑制されており、今後は賃料上昇による業績拡大も見込めるもようです。

また、米長期金利が低位で安定しており、相対的な利回り魅力が高まっていることも背景にあるようです。とりわけ、データセンターや物流施設などが注目されているとのことでした。

米国リートへの関心は高まる傾向にあり、戦略的に投資環境を見定めて資産配分を変更するファンドによる資金流入の兆しがみられているとのことで、米国リートは一段の上昇も期待されるようです。

足元で株式市場をメインにウォッチしていた私にとっては、今回のセミナーでは、普段お話を伺う機会のない海外のスペシャリストの方のお話を聞くことができ、またとない経験でした。東京株式市場でも、住宅系ではオープンハウス<3288>や積水ハウス<1928>のほか、商業系では三井不動産<8801>など、米国の不動産業界へと積極的に進出し、成長戦略の一つの柱として据える会社もありました。実際に日本に生活しているだけでは、足元の株式市場の動向しか知ることができなかったので、今回のセミナーに足を運んで実際にお話を聞くなかで、米国市場の実情を知ることが出来ました。来年2020年の米国経済の見通しはポジティブとのことでしたので、この流れが日本国内にも波及することに期待したいですね。

「今からでも間に合う!将来に向けた資産運用入門」は、セミナーをもとにフィスコ所属レポーターによる独自の見解でコメントしています。《US》

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