東京為替:ドル・円は小じっかり、ドルが対主要通貨で上昇

2019年11月27日 17:22

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記事提供元:フィスコ


*17:22JST 東京為替:ドル・円は小じっかり、ドルが対主要通貨で上昇
27日の東京市場でドル・円は小じっかり。日本株高を背景に円売りが先行した後、夕方にかけてはドル買いの流れとなり、ドルは109円20銭付近に浮上した。

ドル・円は、日経平均株価が前日終値を上回る水準で推移したことで円売り地合いに振れ、ドルは109円10銭台に上昇。ただ、米中貿易協議の行方が不透明で、その後は109円10銭付近でこう着した値動きとなった。

午後から夕方にかけては、豪準備銀の追加利下げ観測が広がったほか欧州通貨が弱含み、ドルが主要通貨に対して上昇。その流れを受け、ドル・円は109円19銭まで値を上げた。ただ、前日高値付近で上昇は抑えられた。

なお、ユーロ・円は120円13銭から120円27銭まで値を上げたが、その後は伸び悩み。また、ユーロ・ドルはじり安となり、1.1025ドルから1.1008ドルまで弱含んだ。

・17時時点:ドル・円109円10-20銭、ユーロ・円120円20-30銭

・日経平均株価:始値23452.85円、高値23507.82円、安値23418.23円、終値23437.77円(前日比64.45円高)

【要人発言】
・桜井日銀審議委員
「追加的な対応を積極的に行う段階ではない」
「ポリシーミックスの基本を政府・日銀が相互に理解する必要がある」
「政策効果と緩和継続に伴う副作用のバランスを慎重に考慮し、粘り強い金融緩和の継続が肝要」
「低金利政策の継続に伴う金融システム面での副作用に留意する必要性が一段と高まっている」

・NZ準備銀
「マイナス金利政策は中心シナリオにない」
「非伝統的金融政策が銀行収益に与える潜在的影響を考慮」

【経済指標】
・中・10月工業利益:前年比-9.9%(9月:-5.3%)《MK》

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