クリレスHD、通期業績予想を上方修正 純利益2.8倍に M&Aが寄与

2019年10月12日 19:10

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■売上収益は前期比8.3%増、最終利益は2.8倍に

 クリエイト・レストランツ・ホールディングス(クリレスHD)(3387)は11日大引け後、2020年2月期通期(IFRS)業績予想の上方修正を発表した。売上収益は従来予測の1,300億円から7.7%増の1,400億円(前期比17.4%増)、営業利益は67億円から11.9%増の75億円(同88.6%増)、最終利益は33億円から12.1%増の37億円(同180.0%増)とした。

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 また、同時に発表した第2四半期累計(3月~8月期)決算は、売上収益は前年同期比6%増の635億2,400万円、営業利益は同45%増の42億9,600万円、最終利益は同72.3%増の24億円だった。売上高営業利益率は前年同期の4.9%から6.8%に向上した。

■積極的なM&Aが上方修正要因

 手羽先唐揚げ専門店「鳥良」や「磯丸水産」など、多くの飲食ブランドを展開するクリレスHD。同じく同業の上場会社SFPダイニング(3198)を傘下に収める。今回の上方修正は積極的なM&Aを行ったことが要因だ。

 今期は新規店舗19店、撤退店舗17店と新陳代謝を図り、グループ内での業態変更を行うなど顧客数の増加を狙った。同時に国内外で飲食事業会社のM&Aを行い業績の引き上げを図り、国内外3件の買収を行った結果、純粋な業績向上と合わせ連結による業績寄与分を反映し、上方修正の発表に至った。

■IFRS採用は海外事業への意気込み

 クリレスHDは19年2月期より国際会計基準IFRSを導入した。世界中の株式市場における比較が容易になる他、M&Aによるのれん定時償却の必要がなくなる。M&Aを行ったものの、のれん償却額が負担で営業利益の押し下げてしまうという実態の反映がなされない日本会計基準に比べ、IFRS導入の方が積極的にM&A検討を行える。

 世界的にはIFRS導入会社が増えており、M&A時の会計基準統一の手間も省けることになる。事実、9月に米国のイタリアンレストラン運営会社を買収しており、海外事業を伸ばしている。消費税増税など外食産業に向かい風が吹いている中、クリレスHDは国内外共に事業を成長させており、今回の上方修正もあり、強気の事業展開を見せそうだ。(記事:拓蔵・記事一覧を見る

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