【新規上場(IPO)銘柄】Chatworkは仕切り直しの展開を期待、公開価格を下回り買い好機

2019年10月3日 09:54

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 Chatwork<4448>(東マ)は、9月24日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、「働くをもっと楽しく、創造的に」というコーポレートミッションのもと、業務の効率化と会社の成長を目的としたメール・電話・会議に代わるビジネスコミュニケーションツール「Chatwark」を提供することにより、国内企業を中心とした企業の働き方改革の実現や労働生産性の向上に貢献。232,000社(2019年8月末日時点)の働き方を変えているが、「Chatwark」のサービス拡大並びに企業成長に努めている。

 具体的な販売普及戦略としては、フリーミアム(営業を介さず当社サービスサイトから顧客自らオンラインで申し込む)で獲得した無料ユーザーの課金化、アップセル等様々な販売施策による単価向上を促すようなサービス品質の向上及び連携サービスの充実を図ると共に、直販部隊の営業人員増員による販売体制強化、提携代理店数の拡大による販売網の拡充を行っている。

 今2019年12月期第2四半期業績実績は、売上高8億5300万円、営業利益5500万円、経常利益5600万円、純利益4600万円に着地。労働生産性の向上や、企業の長時間労働の是正、「働き方改革」等を背景に、新規顧客獲得のためのWebマーケティング活動と営業活動の強化、既存サービスの機能強化を推し進め、主力サービスである「Chatwark」の取引先が順調に拡大している。

 今20年12月期業績予想は、売上高17億7000万円(前期実績13億0100万円)、営業損益6700万円の黒字(同1億8600万円の赤字)、経常損益5000万円の黒字(同1億6300万円の赤字)、最終損益5600万円の黒字(同1億1000万円の赤字)の黒字転換を見込む。上場で調達資金は採用費や人件費、広告宣伝費、サーバー費用などに充てる計画で、年間配当は無配を予定している。

 株価は、上場初日の9月24日に公開価格の1600円を7.5%下回る1480円で初値をつけ、同日高値1521円にとどまり、10月2日安値1174円まで売られた後、上昇に転じている。現状の注力業種は、士業、介護、建設の業種だが、今後、製造、小売、医療に業種展開を拡大する計画で、来20年12月黒字幅の拡大が観測されており、ここから仕切り直しの展開が期待できることから、公開価格を下回る水準は、買い好機となりそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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