【株式市場】日経平均は軟調反落だが後場下げ幅を縮め底堅い

2019年10月2日 15:35

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

◆日経平均は2万1778円61銭(106円63銭安)、TOPIXは1596.29ポイント(6.71ポイント安)、出来高概算(東証1部)は11億7164万株

 10月2日(水)後場の東京株式市場は、米国の10月相場は節税対策の売り(タックスロス・セリング)が出やすく荒れやすいとされ、材料株や高業績株の個別物色の色彩を強めた。関西電力<9503>(東1)が高く、幹部らの原発金品授与問題は業績に直接影響せずウミを出せば買えるといった見方。日経平均は112円安で始まり、ほどなく前場の高値を上回り、14時半頃に90円23銭安(2万1795円01銭)まで下げ幅を縮めた。

 主な株価指数はほぼ軟調な中で、東証2部指数は33.72ポイント高(6536.29ポイント)と高い。

 2日、新規上場となったレオクラン<7681>(東2)は9時16分に2920円(公開価格2700円の8%高)で初値をつけたあとストップ高の3420円まで上げ、後場は大引けまでストップ高買い気配となった。

 後場は、イチネンホールディングス(イチネンHD)<9619>(東1)が一段高となり、体長約1ミリの線虫によるがん発見法を開発したHIROTSUバイオサイエンス(東京都港区)に出資するとされて思惑買い。日本マクドナルドHD<2702>(JQS)は引き続き米国産牛肉の関税引き下げなどが材料視され年初来の高値。アプリックス<3727>(東マ)は子会社がデータ通信無制限の「めちゃWiFi」を開始とされて高い。

 東証1部の出来高概算は11億7164万株(前引けは5億6724万株)、売買代金は2兆872億円(同9911億円)。1部上場2151銘柄のうち、値上がり銘柄数は1057(同940)銘柄、値下がり銘柄数は1007(同1119)銘柄。

 また、東証33業種別指数は12業種(前引けは9業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、電力、陸運、建設、情報・通信、その他製品、金属製品などだった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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