イフジ産業は上値試す、20年3月期横ばい予想だが上振れ余地

2019年9月30日 09:10

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 イフジ産業<2924>(東1)は鶏卵の大手で、製菓・製パンメーカー向け液卵を主力としている。20年3月期利益横ばい予想だが、第1四半期が大幅増益で進捗率も高水準であり、通期上振れ余地がありそうだ。株価は急伸して年初来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■鶏卵の大手

 鶏卵の大手である。製菓・製パンメーカー向け液卵を主力として、惣菜・弁当業界やスーパー・コンビニ向け卵加工品も展開している。19年3月期の売上構成比は鶏卵関連事業91%、調味料関連事業9%だった。

■20年3月期横ばい予想だが上振れ余地

 20年3月期連結業績予想は、売上高が19年3月期比0.7%減の136億17百万円、営業利益が2.8%増の8億29百万円、経常利益が1.4%増の8億40百万円、純利益が1.7%増の5億61百万円としている。鶏卵相場が低く推移すると想定し、液卵の製品販売単価も低く推移する見込みとしている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比0.1%増の32億99百万円で、営業利益が37.3%増の2億56百万円だった。鶏卵関連事業において鶏卵相場の低下に伴って原料仕入単価が低下し、調味料関連事業における一時的費用の一巡も寄与して大幅営業増益だった。

 第1四半期の進捗率は売上高24.2%、営業利益30.9%と順調である。通期上振れ余地がありそうだ。

■株価は上値試す

 株価は急伸して年初来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。9月27日の終値は762円、時価総額は約64億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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