サウジ石油施設攻撃の影響は限定的とみる、SMBC日興証券(花田浩菜)

2019年9月17日 12:02

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記事提供元:フィスコ


*12:02JST サウジ石油施設攻撃の影響は限定的とみる、SMBC日興証券(花田浩菜)
こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

9/17付の「DailyOutlook」では、サウジ石油施設攻撃の影響について考察しているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『14日にサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの石油施設が攻撃され、世界の石油供給量の5%以上にあたる日量570万バレルの生産が停止した』と伝えています。

続けて、同攻撃に対してイエメンの親イラン武装組織フーシ派が犯行声明を出したことなどで、中東の地政学的リスクが一気に高まり、原油価格が高騰したことを挙げ、『16日のWTIは先週末比約15%も上昇した。もっとも米株式市場は主要3指数が揃って下落となったものの、ニューヨーク・ダウ工業株は▲0.5%、S&P500は▲0.3%と影響は限定的。CMEの日経225先物も先週末の大証比で▲55円と調整幅は限られている。石油輸出大国の米国と石油輸入大国の日本では原油価格高騰の影響が異なるものの、今のところ東京株式市場への影響は限定的と考える』と分析しています。

さらに、『先週末に株価指数先物9月限の清算日(SQ)を迎え、12月限に限月交代となった。先物12月限は9月の配当落ち分が考慮され、その分だけ理論価格が値下がりすることから、現物価格が配当落ちとなる9月27日までは先物の理論価格が現物価格より安くなる。そのためCMEの日経先物終値に配当落ち分(約160円)を加えて、当日の日経平均株価の取引水準を推測することになるので注意』とまとめています。

最後にレポートでは、『今週の主なスケジュール』を紹介していますので、詳しくは9/17付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜《ST》

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