三菱地所、⾃律移動警備ロボット「SQ-2」を⼤⼿町のオフィスビルに導入

2019年8月29日 11:55

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⾃律移動警備ロボットSQ-2(三菱地所発表資料より)

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 三菱地所は、⾃律移動型ロボット開発のSEQSENSEに資本参加することで、開発段階からロボット開発に参加してきた。その結果、実証実験を経て、実導入可能な警備ロボット「SQ-2」が完成したことから、三菱地所本社が⼊居する⼤⼿町パークビルディングでSQ-2の運用を8月より開始する。SQ-2の実施設での導⼊は、今回が初となる。

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 SQ-2開発にあたっては、三菱地所は、同社が保有する警備業務全般のデータや建物管理のノウハウ等をSEQSENSEに提供してきた。また、実証実験フィールドを用意して開発を支援してきた。開発されたSQ-2には、360度撮影・監視可能なカメラと⾚外線センサー(3D-LiDAR)、 超⾳波センサーとサーモセンサーを搭載した全⾼1.3メートルの自立走行ロボットで、5〜6 時間稼働できる。

 SQ-2は、警備員の⽇中の⽴哨と深夜の巡回の⼀部を代替し、警備員の負荷を削減できる。巡回警備では、ロボットに搭載されカメラ、センサーを用いて遠隔でリアルタイム操作ができる。また、事前に設定されたルートで定期的に点検が必要な消⽕栓や排煙⼝・スプリンクラ等の設備をカメラ経由⽬視が点検できる。また、放置物の有無などの異常検知も行える。任意のポイントに駆け付け警備することもできる。

 SQ-2による警備では、搭載カメラで映像をモニタリングし、異常時にはロボットの通話システムを用いて対応先で対話が可能となっている。また、警備での巡回レポートも巡回時画像を掲載して自動作成され、警備負荷が大幅に軽減される。

 三菱地所では、本年中に丸の内エリアのビルにSQ-2の導⼊を拡大するとともに、2020年度以降に空港や商業施設などへの展開をめざすという。

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