概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は小幅に値上がり、人民元安の警戒感がやや薄らぐ

2019年8月22日 09:49

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記事提供元:フィスコ


*09:49JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は小幅に値上がり、人民元安の警戒感がやや薄らぐ
【ブラジル】ボベスパ指数 101201.9 +2.00%
21日のブラジル市場は3日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1979.6ポイント高(+2.00%)の101201.9で取引を終えた。99221.3から101240.1まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。構造改革の前進期待が好感された。年金改革案は上院に提出され、9月18日と10月2日にそれぞれ1次、2次投票は行われる予定だ。また、米株式市場の上昇なども支援材料となった。ほかに、景気対策への期待が高まっていることなどが指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 2673.95 +0.04%
21日のロシア株式市場は3日続伸。主要指標のMOEX指数は前日比1.11ポイント高(+0.04%)の2673.95で取引を終了した。2665.10から2679.46まで上昇した。

売りが先行した後は前日の終値近辺でもみ合った。通貨ルーブル高がロシア株の支援材料。また、企業業績の改善なども対象銘柄の物色手掛かりとなった。一方、指数の上値は重い。原油価格の下落がウエートの高い資源銘柄の圧迫材料となった。

【インド】SENSEX指数 37060.37 -0.72%
21日のインドSENSEX指数は続落。前日比267.64ポイント安(-0.72%)の37060.37、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同98.30ポイント安(-0.89%)の10918.70で取引を終えた。

買いは先行した後は売りに押され、引けまで下げ幅をじりじりと拡大させた。景気減速観測が嫌気された。4-6月期の成長率は5.5-6.0%まで鈍化すると予測されている。なお、1-3月期の成長率は5.8%だった。世界的な景気減速を受け、景気低迷は当面続くとみられている。

【中国本土】上海総合指数 2880.33 +0.01%
21日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33ポイント高(+0.01%)の2880.33ポイントと反発した。

人民元安の警戒感がやや薄らぐ。中国人民銀行(中央銀行)は21日朝方、人民元レートの対米ドル基準値を4日ぶりに元高方向へと設定した。21日の上海外国為替市場では、対米ドルで元高に転じている。ただ、上値は重い。商品市況安が逆風となった。この日の上海商品市場では、需要縮小の警戒感などを背景に、アルミや銅、鉄筋などの主要指標が下落して推移している。《CS》

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