サイネックス 1Q増収・利益も黒字に転換、ロジスティクス事業が好調に推移

2019年8月20日 16:59

印刷

記事提供元:フィスコ


*16:59JST サイネックス---1Q増収・利益も黒字に転換、ロジスティクス事業が好調に推移
サイネックス<2376>は5日、2020年3月期第1四半期(19年4-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比2.9%増の32.46億円、営業利益が0.73億円(前年同期は0.18億円の損失)、経常利益が同350.3%増の0.66億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が0.29億円(同0.02億円の損失)となった。

出版事業の売上高は、サンマークが連結対象外となったこともあり前年同期比6.2%減の17.92億円となったが、セグメント利益は同28.3%増の3.34億円となった。官民協働による行政情報誌「わが街事典」は48の市町村と共同発行し、当第1四半期末における累計の共同発行自治体数は891、再版を含めた累計発行版数は1,607となった。また、子育てや高齢者福祉、介護予防ガイドなどジャンル別行政情報誌の発行にも取り組んだ。50音別電話帳「テレパル50」は、引き続き行政情報や特集企画を掲載した電話帳の発行を進めた。

ICTソリューション事業の売上高は前年同期比2.8%増の5.23億円、セグメント損失は0.41億円(前年同期は0.69億円の損失)となった。ふるさと納税事務の一括業務代行に関する協定を東京都武蔵野市や千葉県我孫子市などと締結し、当第1四半期末における累計の協定締結自治体数は130となった。また、自治体向けホームページ・アプリ開発サービスも、積極的な受注活動に取り組んだ。「わが街とくさんネット」等のeコマースによる販売も拡大に努めた。

ロジスティクス事業の売上高は前年同期比27.4%増の9.19億円、セグメント利益は同99.0%増の0.23億円となった。代理店を中心に、引き続き他社利用の顧客の獲得を積極的におこない、ポスティング事業も新規顧客の開拓に努めた。

不動産事業の売上高は前年同期比14.4%減の0.10億円、セグメント利益は同8.6%減の0.06億円となった。

2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比0.5%増の140.00億円、営業利益が同32.8%増の5.10億円、経常利益が同23.7%増の5.30億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同11.7%増の3.30億円とする期初計画を据え置いている。《SF》

関連記事