今週のマーケット展望「決算発表本格化」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(高井ひろえ)

2019年7月22日 09:40

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記事提供元:フィスコ


*09:40JST 今週のマーケット展望「決算発表本格化」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(高井ひろえ)
こんにちは、フィスコマーケットレポーター高井ひろえの「マネックス証券の気になるレポート」です。昨日行われた参議院議員選挙では、与党の自民党、公明党両党が改選過半数の63議席を上回りました。安倍晋三首相は9月に内閣改造・党役員人事を実施すると報じられており、今後の動向が注目されますね。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、7月22日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは、今週について『4−6月期の決算発表が本格化する』として、『24日の信越化学工業(4063)、日本電産(6594)、25日の日立建機(6305)、26日のキーエンス(6861)、東京エレクトロン(8035)など主力製造業の決算が目白押しだ』と伝えています。

なかでも特に注目されるのは『日本電産』であると述べており、『思い起こせば今年の1月、日本電産は業績を下方修正したが、その理由が「大規模な在庫調整」だった。それから半年が経過した今、どの程度在庫調整が進展しているか、会社側のコメントに注目したい』と示唆しています。

株価については、『先週のストラテジー・レポートでも書いたが、市場は業績の底入れとこの先の回復の兆しを織り込み始めた感がある。4−6月期の数字が悪くても先行きに改善期待が持てれば株価は上昇するだろう』と分析しています。続けて、『まさに先週金曜日の半導体関連株の値動きがそれであった。今週の主力製造業の決算発表に市場がどのように反応するか見定めたい』と指摘しています。

日本だけではなく、アメリカでも決算発表が行われます。広木さんは、決算発表のある主要企業について『ボーイング、キャタピラー、ユナイテッド・テクノロジーズ、インテル、アルファベットなど』を挙げています。また、仮想通貨リブラが話題になっているフェイスブックについても、『24日に決算を発表する』と伝えており、『こちらも決算を受けて再び最高値更新となれば日本株にも追い風だろう』と考察しています。

続けて、昨日行われた参院選について『参院選で「改憲勢力」の議席数が非改選をあわせて全体の3分の2に届かなかったが、相場の悪材料ではない』との見解を伝えています。

『安倍首相は自らの総裁任期である2021年9月までに憲法改正の国会発議と国民投票を目指すと表明した。改憲を目指すなら今後も経済対策は疎かにできないはずだ』として、『消費増税も控え、これから打ち出される景気対策期待も高まるだろう』と示唆しています。そして、『参院選の結果はあまり相場の材料にはならないだろうという見方が一般的だが、やはり国政選挙6連勝のインパクトはある。政治の安定は市場の買い材料になるだろう』と考察しています。

最後に、今週の予想レンジについて『2万1300円~2万1900円とする』とまとめています。

参考にしてみてくださいね。

高井ひろえの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを高井ひろえの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ《HH》

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