【編集長の視点】Lib Workは配当権利落ち後安値水準から続伸、大分支店開設で業績期待を高め割安修正

2019年7月17日 09:39

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 Lib Work<1431>(東マ・福Q)は、前日16日に7円高の1144円と続伸して引け、今年6月27日につけた配当権利落ち後安値1105円から出直る動きを強めた。同社株は、今年6月18日に東証マザーズ市場に新規株式公開(IPO)され、福岡証券取引所Q-Board市場(福Q)との重複上場となり、今年8月9日に6月期決算の発表を予定している。決算発表に先立って6月21日には土地探しサイト「e土地net」の大分県版を開設するとともに、7月4日には大分店を新規出店しており、業績高成長期待を高めて割安内需株買いが増勢となった。

■6店舗目の大分店をオープンし「e土地探し」サイトの大分県版も開設

 同社は、インターネット集客を特色として戸建住宅の設計・施工・販売を行っているが、このインターネットサイトは、総合版ではなく集客効果の高い「土地探し」サイト、「地盤チェックナビ」サイト、「平屋ナビ」サイトなどさまざまなカテゴリーを展開、住宅購入者のニーズにきめ細かく対応するとともに集客コストも軽減している。「e土地探し」サイトは、これまで熊本県版、福岡県版、佐賀県版と順次開設してきたが、4県目として大分県版を開設した。また大分店も新規出店しており、戸建住宅事業の営業所は、6店舗目となり、8月にはモデルハウスを開設予定で業績寄与期待を高めている。

 目下集計中の同社の2019年6月期通期業績は、昨年11月、今年5月と第2四半期(2018年7月~12月期、2Q)累計業績を含めて2回も上方修正され、売り上げ65億8900万円(前期比29.1%増)、営業利益5億1800万円(同54.7%増)、経常利益5億6300万円(同51.6%増)、純利益3億8000万円(同49.1%増)と連続の過去最高更新が見込まれている。年間WEB集客数が、2017年6月期に1729組、2018年に2225組と推移し、2019年6月期は今期2Q現在で1372組と拡大し、6月期通期では2744組を目標としていることなどが要因となる。

 続く2020年3月期業績は、過去3年間の年間売上高が年率30%で高成長していることから続伸が有力で、東洋経済会社四季報最新号では、純利益を4億5000万円と観測しており、8月9日予定の決算発表が注目されることになる。また配当も、前期期中に2回増配を発表し、年間25円(前期は株式分割勘案で年間17.5円)としただけに、利益還元策への期待も高まる。

■東証マIPO後の高値を上抜き福Qの年初来高値奪回に再発進

 株価は、福Q市場で東証マザーズ市場IPO承認を歓迎して年初来高値1502円まで買い進まれて6月17日は1450円で引け、翌18日の東証マザーズ市場上場では1190円で初値をつけ、1234円と上値を追ったあと、1098円と調整し、IPO価格1038円目前は下げ過ぎとして1190円へ引き戻したあと、配当権利落ちで1105円へ再び下ぶれた。PERは7倍台と割り負けており、東証マザーズ市場IPO後高値1234円抜けから福Q市場の年初来高値1502円奪回を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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