J・Jにジェームズ・キャメロン…人気監督が熱く支持する高機能システムが日本でも続々!

2019年7月13日 21:14

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記事提供元:ムビコレ

シネコンの高機能化の新たな波。写真:松竹マルチプレックスシアターズ公式サイトより

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 シネコンの高機能化の新たな波。「ドルビーシネマ」が相次ぎ導入

 音響技術で知られるドルビーラボラトリーズ社が開発した新しい上映システム「ドルビーシネマ」が日本で広がっている。昨年11月にT・ジョイ博多、今年4月にMOVIXさいたまが導入したのに続き、6月28に梅田ブルク7が導入した。

 ・シネマ音響史に革命をもたらした立体音場規格とは?

 ドルビーシネマの技術は色彩豊かな映像表現を可能にする。例えば赤ひとつ取っても表現できる種類が増え、クリエイターが望むような映像を生み出すことができる。黒がより黒く締まることで暗闇の中でも物体の輪郭や動きが見えたり、光がより輝ききらめいて見える。このため、J・J・エイブラムス、ジェームズ・キャメロン、ブラッド・バード、ザック・スナイダーといったハリウッドの有名監督がドルビーシネマへの支持を表明している。

 ドルビーシネマは15年にオランダから展開が始まり、世界で400スクリーン以上が導入(予定を含む)。19年にアメリカにおいてドルビーシネマに対応した公開済み及び公開予定の作品は46本にのぼる。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』『トイ・ストーリー4』『ライオン・キング』など夏の話題作は網羅されている。

 ドルビー社ではドルビーシネマに対応した日本映画の上映にも力を入れている。水谷豊の監督2作目『轢き逃げ 最高の最悪な日』が邦画初のドルビーシネマ作品として5月に公開された。ハリウッドのように映画関係者の支持を広げようと、ドルビー社では日本のクリエイターにドルビーシネマの良さを訴える啓もう活動も行っている。

 ドルビーシネマは立体音響技術「ドルビーアトモス」と映像技術「ドルビービジョン」で構成されている。ドルビーアトモスは劇場内の天井や観客席の周囲に数多くのスピーカーを配置し、あらゆる方向から音が聞こえてくる。ドルビービジョンは2台の4Kプロジェクターを使い、従来の劇場より2倍明るく、明暗のコントラスト比は500倍になる。さらにシアターデザインも独自仕様で、座席は黒を基調とし、壁・天井・通路にはスクリーンからの反射を防ぐ素材が使用されている。観客が映画に没入できるよう考え抜かれたデザインだ。導入スクリーンの座席数は導入館の最大か、もしくは最大に匹敵するもので、スクリーンサイズが大きいのもドルビーシネマの特徴だ。ドルビーシネマの料金は鑑賞料金+500円、3D作品は+900円となる。

 シネコンは複数のスクリーンや見やすい座席配置など、既存の映画館にはない魅力で普及してきたが、シネコン間の競争が激化するようになると、差別化のために高機能化のサービスを導入してきた

 まずはIMAXデジタルシアター。床から天井、左の壁から右の壁まで大きく広がったスクリーンや、2台のデジタルプロジェクターを使った明るくクリアなデジタル映像が特徴だ。次は4Dシアター(4DXとMX4D)。座席が映画の場面に連動して前後上下左右に動いたり、風や水、香りや煙が出る。そしてスクリーンX。劇場の中央と両側面にスクリーンを設置した3面マルチプロジェクションシステムだ。

 秋には有楽町マリオン新館5階にある「丸の内ピカデリー3」がドルビーシネマ専用シアターとなる。IMAX、4Dシアター、スクリーンXと進んできたシネコンの高機能化。都内にドルビーシネマ専用シアターがお目見えすることで観客の満足度がさらに高まりそうだ。(文:相良智弘/フリーライター)

 相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。

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